「PlayStation C.A.M.P!」自由なゲーム作品を生むための土壌

PSPの新型の発売が決まっている。過去にPSPのある作品に目を惹かれ、PSP本体の購入を検討したことがある。

★PSPゲームレビュー★「勇者のくせになまいきだ。」

 10月某日、編集部から紹介記事の作成に必要な新作資料がいくつか到着した。普段なら何の前置きもなくスッと記事作成に入るのだが、ふと目にした“あるタイトル”が微妙に気になってしまい、資料とスクリーンショットにしばし見入ってしまった。あるタイトルとは、他ならぬPSP「勇者のくせになまいきだ。」のことだ。

PSPといえば、初代PS以上の3Dエンジンを持ちながらもニンテンドーDSとの戦いに苦戦を強いられた、携帯ゲーム機である。発売当時のあのボディの大きさには驚いた。最近はスリムになった新型が出回っており、モンハンがキラーソフトとなったことから街で見かけることも多くなってきた。

「勇者のくせになまいきだ。」という作品はPSPでは比較的成功した作品だと思う。8bitのグラフィックと、悪ふざけの設定(勇者を倒すという設定やパロディ要素)、穴掘り、とどれも個人的には好物な要素だ。

そして、次回作の勇者と魔王の生存競争ふたたび! SCEJ、PSP「勇者のくせになまいきだor2」も発売が決まっている。

このような作品がどうやって生まれてくるのか不思議だったが、このSCEJ、「PlayStation C.A.M.P!」インタビュー。これまでにないゲームを作り出す人材を発掘する新クリエイター発掘支援プログラムというインタビュー記事を読むことで合点がいった。

「PlayStation C.A.M.P!」とは下記のようなプログラムだ。

すでにホームページが開設されているが、10月1日から31日までの期間に作品が募集され、その後書類選考を経て面接が行なわれ、合格者が決定する。合格者は、SCEJとの間で業務委託契約を締結し、用意された各地のオフィスで開発準備を始めることとなる。

前身となる「ゲームやろうぜ!」の受賞作「どこでもいっしょ」や「XI[sai](サイ)」、2006年の「ゲームやろうぜ!」の合格者が参加した「無限回廊」などは成功した作品だ。

このように外の血を取り入れて新しい作品を作り出すような文化は面白い。

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第3回日本ケータイ小説大賞「あたし彼女」を気合いで一気読みした感想

第3回日本ケータイ小説大賞を受賞したあたし彼女、全429ページをねっ転がりながら一気読みした。そこで、この感想はすぐに書かねばなるまいと思い、急いで書くこととした。

全ページ中380ページのところまで携帯電話で読み、電池が切れてしまったので残りはPCにて読んだ。ケータイ小説は某所において絶大に叩かれているようだったので興味があった。が、実際に読んだことがなかった実感がわかなかった。

絵のない1コマ漫画

「あたし彼女」を読んだ感想として一言で言うならば、”絵のない1コマ漫画が429ページ続いている”と感じられたことだ。

特に今回の受賞作である「あたし彼女」は、ケータイ小説の中でも異色な作品であると思う。何が異色なのかと言えば、

  • そこで切るかという改行。
  • 1ページあたりの情報量の少なさ。
  • みたいな〜、に代表される友達と話しているような文章表現。

である。特に改行については、全ページでも、文章の長さから折り返しが発生する場面がほとんどない点に驚く。そして1ページあたりの滞在時間は短くて3秒、長くて20秒程度、おそらく平均7,8秒程度だと思われる。

この作品以外の2作品をチラ見した程度で分かるケータイ小説の雰囲気では、

  • 主人公は女性。
  • 主人公の主観的な表現が中心。
  • 文章はある程度長く、折り返しが発生する。

という印象であり、1ページあたり平均でも15〜20秒かかるのではないか、と思う。

「あたし彼女」の他にはない工夫

「あたし彼女」という作品を見ていると、1コマ漫画のスライドショーを見ている気になる。少し昔に”やる夫で学ぶ「サブプライム問題」”などの文章が流行ったが、あの印象に似ている。この感覚はPCからの閲覧では分からない。

しいていえば、パワーポイントに文章が書いてあり、それをクリックして読み進める感覚に似ている。それを意図したように、改行がやたらと長く続いたと思えば、画面に一言表示されるような演出を行ったりしている。技巧的にも、PCに慣れた自分としては、かなりのカルチャーショックを感じた。

また、視点移動についても考えさせられた。改行で言葉が短く切られるので、携帯で閲覧していても、目が上下運動だけしかしていないことに気がついた。通常の文章であれば、若干の左右運動、上下運動、そのあとクリックという流れなのだが、今回は上下運動、クリックという流れだった。おそらく、あまり、文章が長い場合よりも疲れなかったと思う。

そして1ページあたりの情報量が少ないため、冗長な表現がまったくない。言葉の圧縮に挑戦している印象を受けた。あの調子で書き続けるためには、語らなければならない点を最低限の言葉で登場人物の視点、言葉を使って放つ、という作業を繰り返していくことになる。同じ目線に立たなければ、書くのは難しい。

この新しい表現方法を確立した(だろうと思う)今回の作品は、大賞に相応しいと思う。この小説を読むことで、今の若い子らたちの視点を学ばせて貰った気がする。また、技術的に大いに参考になった。寝っころがりながら楽に読めるという点も発見だった。

携帯電話向けコンテンツの方向性

携帯電話は今まで嫌いでまったく触ってこなかった。しかし、世代によって非常に力を持つ無線機器であり、避けて通ることはできない。その携帯電話において、どのような表現、どのような操作性、どのような志向性が必要なのか、考えあぐねていた。その端的な例が無償で見ることができて、非常に良かったと思う。

もし、この小説を読むのであれば1つ、アドバイスを。

  • 主人公がツンデレであると気づけないと辛い。
  • 200ページあたりから裏返るので少し楽になる。

みたいな

追記:確かにhttp://ameblo.jp/shinji-takehara/に似ているかもしれない。

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WordPressにてWP-Syntaxでシンタックスハイライトする

シェルスクリプトを書いていたら、無性にシンタックスハイライトにこだわりたくなったので、色々調べた。PHPで処理するものは昔からあるのだが、最近はJavascriptで処理するものが流行しているようだ。

といっても、そんなに時間をかけたくないので、プラグインとして簡単にインストールすることができるWP-SyntaxをWordpressに入れてみた。

WP-Syntaxは要求としてあったシェルスクリプトやRubyのハイライトができることを満たしている。逆にそれ以外のハイライトのライブラリでは、シェルスクリプトに対応するものが少なかった。

WP-Syntaxが用いているハイライトライブラリはPHPによって書かれたGeSHiであり、GeSHiはRailsやgnuplot, MXMLからPascalまで実に多彩なソースコードのハイライトに対応する。

入れてみたはいいものの、ハイライトされた構文に対して”font-weight: bold”がかかる。悲しかったので、

$ sed -i 's/font-weight: bold//g' wp-syntax/geshi/geshi/bash.php

にて、bashのハイライトのboldのみを排除してみた。いい感じ。

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ubuntuにてftpfsを使ってftpをファイルシステムにマウントする

今日は久しぶりにゆっくりできたので、このブログのデザインを変えようと思った。

ただ変更するのではつまらないので、ftpfsのようなものを使って、あたかもローカルにファイルがあるかのように編集を行うことにした。

ubuntuではftpfsにはcurlftpfsを使う。fuseを利用するのでfuseも入れる。

$ sudo apt-get install curlftpfs fuse-utils

まずはコマンドラインにてcurlftpfsにてマウントできるかどうかの確認。

$ sudo mkdir /mnt/ftp
$ sudo curlftpfs ftp://ftp.example.com/ /mnt/ftp -ouser=example_user

この後にパスワード入力部分。これで上手くいくようならfstabを下記のように変更。

$ sudo vi /etc/fstab
:
curlftpfs#user:pass@ftp.example.com /mnt/ftp fuse defaults,allow_other,rw 0 0

もし自動マウントさせたくない場合はnoautoにて。

もしcurlftpfsで既にマウントしていたらアンマウントし、その後にfstabの設定でマウントできるかどうか実行。

$ sudo umount /mnt/ftp
$ sudo mount -a

そして、なぜかvi(vim)では「認可がありません」というエラー。nanoでは編集できるのに。おかげでnanoの経験地がアップしてしまった。

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au BOXとホームサーバについての考え

「自分の部屋で」「PCレスで」「安価に」楽しめる――KDDI 高橋誠氏が話す「au BOX」の狙いという記事が挙がっている。

端的に言えば、携帯専用のSTBなホームサーバである。詳しいことについては記事を読んでいただきたい。

この記事の中で、自分が特に印象に残ったのは、

11月5日以降にひかりoneの契約を結んだユーザーには、従来のSTB(セットトップボックス)ではなく、au BOXが届けられることになる。既存のひかりoneユーザーにも、申し出があればSTBをau BOXに交換するという。

だった。

自分のサーバの中にある当時の考え、2005年8月12日時点の「通信と放送の融合とは 」について見直した。当時は本気でホームサーバを作り、本気でホームサーバを売る気だった。

正直、この文章は怖い。中立な立場、客観的な視点で色々なものを見ることができた最後の年だと思う。

この文章を忘れないために、抜粋したい。

通信と放送の融合とは

通信と放送の融合とは †

FTTHの普及により通信事業者や放送事業者がお互いの分野を包括できるようになった。例えば、CATVがインターネットを提供し、かつIP電話もやるとなれば、通信事業者に対しての挑戦である。対して、ISPが放送事業を行おうとするならば、放送事業者に対する挑戦である。

にて始まり、

なぜISPと組まねばならぬのか †

ホームサーバを売りつけるには、インターネットの映像配信機構から映像を受信するセットトップボックス機能が必要になる。この映像受信機を作るには、映像配信機構を乗っ取らねばならなぬ、よってISPと組むか、独自の機構を構築するかの2つの道しかない。

今後、FTTHを提供するISPは必ず映像受信機をセットにしたサービスとするであろう。例えば、IP電話が組み込んであったりTV放送が受信できるモデム(ルータ)を自社のネットワークに接続するためにISPは配布している。

とする。

ホームサーバとセットトップボックス †

以上に述べた結果からホームサーバとセットトップボックス(以下STB)がいかに関連のあるものであるかが分かると思う。

STBはモジュール化されてその機能だけISPから提供されるのでは?との疑問がわかないことは無い。だが、ISPにとって、情報の入り口であるSTBと情報の出口であるホームサーバを切り離して考えることをするだろうか。ISPにとってインターネットへの出口は、全て自分のモデムで処理したいという気持ちがそのうち出てくると思われる。

よって、

モバイルとホームサーバの連携 †

ホームサーバをISPが配りたい理由は、家庭内のコンテンツを検索して取り出し可能な状態にすること、外部からのデータを受け取ることができることの2点に集約される。

今後の家庭内のストレージは驚くほどにネットワーク対応するだろう。例えばDVD/HDDレコーダーの映像の保存先やPCのデータ保存先に至るまでである。ネットワーク対応せねばならぬ理由は、回線の常時接続性の次は、データの常時接続性がくるからである。24時間の間、全てのデータにアクセスできる環境が求められており、その極端な例がユビキタスである。

そのストレージを発信可能な状態に置き、制御するのがホームサーバである。だが、ホームサーバはセキュリティなどの懸念から導入が躊躇されるであろう。そこでISPがホームサーバとモバイル環境を提供すれば、顧客には安心感を与える。モバイル環境に向けて専用のホームサーバアクセス用の接続アプリケーションを提供するのである。顧客のホームサーバへアクセスするには初めから一般化して全てを扱えるようにするのは得策ではなく、なんらかの家電やPCアプリケーションとの連携があり簡略化された接続こそが答えである。その後、顧客のサーバへの理解が深まると共に機能を開放していけばよい。

で、結論は

通信から放送への歩みより方 †

よって通信が放送へ乗り込む場合は、放送する範囲を自由に絞り込むことができ、一般の家庭のお茶の間のみに限定する必要性はない。個人においても家族においてもどんな対象に対しても包括しうるスケーラビリティを持つ。また通信を基盤とする文化から、相互接続性の文化により、意見の集約もできる。問題視されるモラルもあるが、それはコンテンツプロバイダが提案し、顧客が判断するものである。放送事業者のもつ放送文化が顧客にとって程よいモラルであると判断されるのであれば、コンテンツとして彼らのものが残るであろう。

通信から放送へ、放送から通信へ、この2極の歩み寄りが新しい次の文化を生み出す。その文化を提供する準備と受け入れられる準備が未だ成らない現在において、考慮することは非常に価値のあることである。この理由をもって、ビジネスチャンスとする。

らしい。

だから、当時としては、「ISPがSTBを組み込んだルータ」を配布する前に、独自システムのホームサーバを配布し、標準を取れなければ負け。

怖いものがなかった時代さね。

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見事な販促

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論文系でつちかった結論の書き方の成果がよく出てる。

だけど、何でGoogleさんは「はじめに」じゃなくて「結論」を抜き出したんだろう。

これは不思議だ。

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1日だけのインパルス

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大量のリファラーなしとime.nu。

問題の記事は、

マジコンでオリジナルのゲームを販売する権利は縛れるのか

まぁ、もうPSPでいいんじゃね?

ファミレスで席離れた4人が皆PSP持っててモンハンやってて「ここはモンハンカフェ!?」みたいな無線LANの使い方してくれちゃってる、という話を聞いて感動。無線LAN的に感動。アドホックモード万歳。

ガンダムvsガンダムも出るみたいだしね。PSPも3世代目も出たしね。

過去に公衆無線LANを再考するとかしたけれど、安価でどこでも繋がる公衆無線LANの普及を待ち望んでるのは携帯ゲーム機かもしれない。DSでアクセスポイントが売れたということもあるし。

ということで、携帯ゲーム機の話も無線LANと遠いようで、実は近い。

と、思った1日だけのインパルス。

(未だにmy music studio – Google 検索の順位とwindows sshfs – Google 検索の順位が高いのは、ブログの更新が滞ってるからだ。たぶん。)

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