あるとき何をするつもりなのか分からなくなるときがある。
それは何を目的にしているのか。何のために作業しているのか。そうしたことを考えずに惰性で生きる方が楽だが、ふと立ち止まると足元から崩れてしまう。そうしたときに必要になるはずのシート。を自分用に作ってみた。いつか作ろうと思っていたシリーズ。他人から見たら結構くだらないものなのだけれども。
構成は、「迷っている・悩んでいること」「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」「しなければならないこと」「記入日」。助動詞は、このシートを構成するwill, want, can, should, mustの5つの助動詞から。
迷っている・悩んでいること
このシートを使うときは何かに迷っているとき、悩んでいるとき、何をすればいいか分からないとき。つまり、willがはっきりしないときであると設定している。willがはっきりしている場合は、このシートの事項を埋める作業はいらない。
やりたいこと
卵が先か、鶏が先か、という話があるように、物事にも優先順位がある。そのうち、最も個人的な物事、願望がwantである。この願望の書きやすさは、人次第であり、場合によってはmustの方が書きやすいかもしれない。書きやすい方から書く。
できること
物事の順序を考える場合、やりたいことよりも今出来ること、得意とする作業から現実的に参画できるものからアプローチする手法も考えられる。飛び抜けている人はやりたいことをできるようになる一足飛びな努力をしてもいい。お好きに。
やるべきこと
比較的真面目な人間は社会的地位や立場に縛られる。それはチームとして、ファミリーとして、組織として、役職としてなど様々な拘束があるかもしれない。そうした人間が行動できなくなる理由はshouldにあるような予感がある。こうあるべきだ、という責任感が縛る。しかし、その人を育ててきたのも責任感であることは事実であり、これを持っている人が捨てるなど、とんでもない。
しなければならないこと
shouldな責任感の度合いが高い物事。もしくは自分を自分たらしめる大事な物事。ジンクス。作業が多すぎてどうにもならなくなってきた場合は、この項目が過多。その場合は、X軸に「早急に行うこと」「後で行えること」、Y軸に「超重要」「そうでもない」の軸な分析を行い、「早急に行うこと」「超重要」からスケジュールを埋める。
記入日
人の考えはブレてはいけないし、ブレていい。ブレてはいけないのは軸で、軸の周りを回る補助的な事柄はブレていい。だから、もし考えが変わったなら書き直すべきで、書き直したなら記入日を用いて分析すべきだ。何が軸で変わらず、何が間違っていた判断で変更するのか、を理解できていれば、心は折れない。”変えたこと”、”変えなかったこと”に気づけたら、「その他の事項」に書く。軸だと思っていたことが、軸ではないということに気づいたときは注意。
まとめ
助動詞という言葉は、”動くのを助ける詞”と書く。その点からも、このシートが特に対象としているのは、動けなくなった場合だ。
このシートでは4つの事象であるwant, can, should, mustは四角い枠線で分離されている。が、物事を列挙していくと、ベン図のように重なりあうような事柄が出現するかもしれない。もしくは、そのような事柄が出現することを望んでいるのかもしれない。「できること」で「やりたいこと」に、「しなければならないこと」が「できること」で「やりたいこと」であれば、心の平衡は保たれ、モチベーションは上がるのではなかろうか。そうしていけば、今後の予定、willはしっかりしてくる、と。
もし書く予定があるなら、この下は書き終わったあとに読んだ方がいいかも
で、頑張ること、する予定の重点的なことを1つに絞る。というより、1つのことをすると、4つの事象のうち、迷っている点・悩んでいる点である事柄をほぼ解決出来る状態に持っていくことが、このシートの最終目標。一石二鳥。「二兎を追う者は一兎をも得ず」は考えないで。
というのは、このシートを使う時点では、多くの選択肢から選ぶことが困難であり何も選択できないうちに時間を浪費してしまうことに焦っている心理状況である、ことを想定しているから。そうした状況下に置かれると複数の事象に心を引き裂くことになり、物事の遂行が中途半端な状態になっている。中途半端だから結果が出ずに悩んでいる。それを1択にし、その達成に集中できる心理状態に練り上げるヒントを与えるのが、自己分析であり、このシートの目的とした。
だから、このシートに書き終わった時点で列挙した全ての事柄を遂行することを考えては、何も状況が改善されない。捨てられるものは捨てて(捨てるべきは捨てて)、なるべく問題をシンプルにしていくこと。逆に、書く前にこの事柄を読んだ場合は、捨てることを恐れているものも書くこと。
てな感じで、こういう作業を難なくできる人は、現在もしっかり目標を見据えており、それを念頭に入れた行動をしているので、この点に関しては幸せな生活を過ごしているはず。必要ない。きっと。
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と書きつつ、”全ての行動が目標ありきで原則行動すべき”とは最近は思わなくなってきたのだけれどもね:p
そーゆーのが必要な人へ。