IPアドレス売買の解禁

国内における休眠IPアドレス売買が来年中に解禁の予定

IPv6の啓蒙活動もむなしくIPv4の上にも3年、v6の普及は進まなかった。そろそろ休眠アドレスでも掘り起こすかということで、タンスの中のIPアドレスに値段がつけられるようだ。

過去に休眠アドレスを解放してくれなどと大学に対してアピールを行っていたが、それらのアドレスが売買されるとなると、過去のアピールに誘われて解放したアドレス分は取られ損になってしまうのだろうか。昨今の経済情勢でリーマンアタックを受けた大学は多そうで、金がほしい感情に駆られている今、惜しいことをしたと思っているだろうか。

このIPアドレスへの価格付けにより、転嫁されるのはISPの接続料だが、顧客に対しても値上げするほどの価格がつくのかどうか疑問だ。面白いのはレガシーで限られた資源であるIPv4と、無数の資源だが設備コストが必要なIPv6の両方が存在するようになることだ。v4アドレスを買うということは、IPv6機器を買うコスト、そしてIPv6を啓蒙するコストよりも安価であると顧客が判断した場合になる。すなわち、v4アドレスの売価はIPv6を導入するコストに非常に近くなる(がそれより少し安い値段になる)のではないか。

IPv4を売った組織はその得た金額で無数のIPv6を利用できる環境を整備すれば良い。そうして考えると、v4売ってv6整備して大儲け的なわらしべ長者が出てくるのではないかと期待できる。むしろv4アドレスを売買した方がv6の普及が早くなるかもしれない。

そんな目で見ていると、このIPアドレス売買の解禁は誰にも悪い話じゃない、誰かが損をする話ではないと思える。

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