FF13やってみたさ (3)

やっとこさクリア。記録されている時間では50時間かかった。手元のAmazonの明細を見ると、このソフトは7,387円だったので、実プレイ時間当たり140円程度の対価を支払ったことになる。

綿密なバランス設定でゲーム性を追及するドラゴンクエストに対して、ストーリーを華麗なグラフィックで表現しようというファイナルファンタジーらしい作品だった。

他のPS3ソフトと違い、HDDインストールを必要としないことも印象的だった。それほど待たされもしなかったので、技術的な違いが何かあるのかもしれない。

レンダリングについて

特にリアルタイムレンダリングの技術がすごかった。プリレンダ(事前にレンダリングされた)の画を見ずにリアルタイムレンダリング(逐次レンダリングされる)の画を見ても、そう違和感がなかった。エンディングでもっと綺麗な絵が出てきて、ああ、これはプリレンダリングの画なんだ、と思わされる。

リアルタイムレンダリングが行えることで一般的にはプリレンダリングに比べて容量の削減が出来る、またゲームプレイ中にムービー要素が入ってきても違和感なく溶け込む、という利点がある。しかしながらプリレンダリングに対してリアルタイムレンダリングは時間的制約の中で非常に多くの3D処理を行わなければいけない。そのためハードウェアの性能、この場合はPS3の性能との相談になる。後にXbox360でも発売されるので、良い比較になると考えられる。

噂ではこのff13では38GBの容量を要しているらしい。XBox360版ではDVDをメディアとしているが、片面2層DVDを8GBと見積もれば少なくとも5枚を必要とする。出すときは3枚だったら24GBしか入らないだろうなど噂が絶えない。

3Dのキャラクターの動きがそれっぽい

3Dのキャラクターはモーションキャプチャして後からカメラ視点を回しているのだろうか。その点について調べてみたところ、いくつかの記事が見つかった。スクエニ、「FFXIII」のリアルタイムカットシーンワークフローを公開 制作期間は16カ月。美麗なカットシーン制作の舞台裏が早くも披露!

 「FFXIII」ではゲームの最中に挿入されるイベントのムービーをカットシーンと呼んでいる。「FFXIII」には約9時間ものカットシーンが使われているが、その中身は社内のムービー制作チーム“ヴィジュアルワークス”が制作したプリレンダリングのムービーと、約6時間のリアルタイムレンダリングのカットシーンに分かれている。

約9時間ものカットシーン – 約6時間のリアルタイムレンダリング = プリレンダリングのムービー?

モーションキャプチャーは、プロの俳優を使うのでコストがかかる部分でもあるため、収録前に入念な打ち合わせを行なう。資料と「step1」映像で必要な小道具などを徹底的に洗い出し、最終的な収録時間をはじき出していく。収録中は「srep1映像」をプロジェクターで映して、複数の役者に演出の意図が伝わりやすいようにするといった工夫も行なった。

プロの俳優さんを使っていたようだ。

 本作のシミュレーション制作には「動くべきものを動かす」という目標と、「次世代のモーション制作標準規格の検討」という課題が設定されていた。目標については「これまでリアルタイムの演出では妥協されていた髪の毛や衣服などの部位は、とりあえず動かしてみよう」(村松氏)というもので、特に風をはらんだ表現には注意を払ったそうだ。結果は「ほぼ実現できた」(村松氏)らしい。

 「次世代のモーション制作標準規格の検討」については、クオリティとコストを天秤に掛けて、どれくらいのものが出せるかという落としどころを確認するという意味で設定された。結果、クオリティについては「半歩先に踏み込めた」(村松氏)。コストについては、今回は研修期間なども含めるとそれほどパフォーマンスがよいわけではないが、この結果を踏まえて次のチャレンジでは半分以下に圧縮できる手応えを感じたということだ。

このことから、リアルタイムレンダリングの品質向上と実用化はポイントだったらしい。

感想

昨今の3DCG技術は映画を初めとしてものすごく発達している。3D映画館が普及し始めているし、3Dのアニメーション映画をディズニー、プロダクションI.Gなどが制作していたりもする。そんな世界が知らない間にゲーム機にも来ていたのだなぁと。他のPS3ソフトはそんなに知らんのだけれども、FF13の3D技術は凄かった。次世代のHDを体験しようと思ってPS3を買った人を満足させるに足るものだろうと思う。

残念なことは、2点。

動きが激しいシーンではPC向けディスプレイを利用したためか、表示が追いつかず、落ち着いて見ていられない。応答速度?が問題なのだろうか。他のちゃんとした液晶テレビではどのように映るのか興味がある。

もう1点は始めの20時間〜30時間あたりで世界の悲惨さを語るための憂鬱なストーリーがこれでもかというほど続き、世界が一本道で休む暇もなく、また初期の戦闘では役割のバリエーションを楽しめるほどの自由度がないために、失望しやすい点だ。今後、絶対ファイナルファンタジーなんか買うものかと強く思った。

しかし後で過去のRPG(まさにファイナルファンタジー)とはこういうものだ、という概念が邪魔をしているということに気づいた。これはムービー主体のRPGなのだと割り切ってしまうことで、自身としては楽しむことが出来た。

以前FF7の世界観でOVAが発売されたが、いつの日かリアルタイムレンダリングのOVAが発売されるときが来るのかも知れない。

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