「今年はHDTV配信元年になる」,アカマイがSilverlightとFlashを使う動画配信のサポートを強化:ITpro
HDTV配信元年はともかく、最近、海外サービスの画像の読み込み速度でこのデータ絶対海渡ってないだろ的に異常に早いものがあって、よくよく調べてみるとCDN使ってるジャンという事例が結構あるかも、と思い始めている。
で、HDTVについては720p程度だったら表示できるディスプレイも多いだろうし、STB配ってしまえばデジタルテレビで表示できるから確かに出来るなぁと思う。
このサービスの面白いところは、HDTVのこの手の話題をすると必ず出てくるNGNを利用しないでHDTVの安定供給を目指しているところ。あとFlashだけでなく、SliverLightにも対応している点。
SmoothHDというサイトでサービスを行っている。
この手のサービスを見つけたら、まず、日本と米国の双方からpingを打ってみる。
日本(埼玉の自宅)
$ ping www.smoothhd.com
PING www.smoothhd.com (210.155.101.205) 56(84) bytes of data.
64 bytes from a1107.b.akamai.net (210.155.101.205): icmp_seq=1 ttl=55 time=15.8 ms
64 bytes from a1107.b.akamai.net (210.155.101.205): icmp_seq=2 ttl=55 time=15.4 ms
64 bytes from a1107.b.akamai.net (210.155.101.205): icmp_seq=3 ttl=55 time=15.7 ms
64 bytes from a1107.b.akamai.net (210.155.101.205): icmp_seq=4 ttl=55 time=16.0 ms
64 bytes from a1107.b.akamai.net (210.155.101.205): icmp_seq=5 ttl=55 time=15.8 ms
64 bytes from a1107.b.akamai.net (210.155.101.205): icmp_seq=6 ttl=55 time=15.6 ms
— www.smoothhd.com ping statistics —
6 packets transmitted, 6 received, 0% packet loss, time 5000ms
rtt min/avg/max/mdev = 15.492/15.777/16.055/0.179 ms
米国fremont
$ ping www.smoothhd.com
PING a1107.b.akamai.net (72.247.247.146) 56(84) bytes of data.
64 bytes from a72-247-247-146.deploy.akamaitechnologies.com (72.247.247.146): icmp_seq=1 ttl=61 time=0.972 ms
64 bytes from a72-247-247-146.deploy.akamaitechnologies.com (72.247.247.146): icmp_seq=2 ttl=61 time=0.984 ms
64 bytes from a72-247-247-146.deploy.akamaitechnologies.com (72.247.247.146): icmp_seq=3 ttl=61 time=1.09 ms
日本(さくらインターネット)
$ ping www.smoothhd.com
PING a1107.b.akamai.net (60.254.185.83) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 60.254.185.83: icmp_seq=1 ttl=59 time=8.93 ms
64 bytes from 60.254.185.83: icmp_seq=2 ttl=59 time=8.47 ms
— a1107.b.akamai.net ping statistics —
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 999ms
rtt min/avg/max/mdev = 8.475/8.704/8.934/0.247 ms
この3つのデータから、それぞれ応答しているIPアドレスが異なること、応答時間が100msを超えていないことから、自宅からのアクセスが海を越えていないことが分かる。
判明した3つのIPアドレス。
自宅:210.155.101.205
米国:72.247.247.146
さくら:60.254.185.83
DNSでドメインからIPに変換する時点で、接続元のIPアドレスごとに応答するIPアドレスを変えているのだなぁと想像できる。
このIPアドレスたちに直接http通信しても面白い。
このうち、自宅で取得できたIPアドレスに対して逆引きを行うと、
$ dig -x 210.155.101.205
; < <>> DiG 9.3.4-P1 < <>> -x 210.155.101.205
;; global options: printcmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER< <- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 31869
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;205.101.155.210.in-addr.arpa. IN PTR
;; ANSWER SECTION:
205.101.155.210.in-addr.arpa. 3600 IN PTR VV043000140128101155210077.gwrev.kddi.ne.jp.
という結果が返ってくる。
自宅のISPがKDDIなのだけれども、akamaiさんの方でKDDIの中のアドレス貰ってCDNやってるのね、ということがなんとな〜く分かる。
他のIPアドレスを逆引きしても*.deploy.akamaitechnologies.com系の結果が返ってくる。このIPアドレスはレンタルサーバからアクセスしたからだと考えられる。つまり、ある特定のISP以下に存在しているユーザーに対して、ISPごとにアドレスを貰ってCDNシステムを構築しているのだろうと想像できるからだ。
つまりISPに所属していないだろうユーザーに対してはとりあえずのサーバに接続させているのだろう。
もし、DNS逆引きの知識がある方、出来る方はwww.smoothhd.comからDNSでIPアドレスを取得して、その取得したIPアドレスに対してDNS逆引きを行ってみて欲しい。予想が正しければ、ISP管轄下のIPアドレスが出てくるかもしれない。