AVアンプを買って5.1chを構築して1ヶ月経過した

ということで魔の道に入り込んでしまった。もともと昔から音楽を聴くのが好きで、趣味が高じて作曲などをたしなむも、嫉妬から音楽を聴かなくなってしまった。

そこから数年が経過し、①(ゲームのために)PS3を買い、②映画館に行き、③BDを買ってくる、④32型液晶テレビ(REGZA 32z2000)がおさがる、という3連コンボを経た後、ふとBDのケースを見るとDolby True HDと書いてあり、それを調べた結果、5.1chを構築するに至る。

長い話です。

動機編

PS3はゲームを起動することは少なく、動画を配信するDLNAクライアントとして役割を果たしている。その意味では毎日起動されている。すごい。MediatombとPS3 Media Serverには感謝しなければならない。

そこに最近、BDを買うようになった。初めのうちは気にならなかったのだが、本来の画質、本来の音質とはなんだろうかとこだわり始めてしまった。

当初は「フルハイビジョンが欲しい、1080pでなければ真にBDの映像を見たことにはならない」と脳内でささやく声があったのだが、耐えた。しかし次は5.1chとは何か?True HDとは何か?安くで構築できないか?という声が出てきた。

当初は安いサラウンドアンプをHARD OFFで買って運用してみようかな、というところから始めようと考えていた。スピーカーはいくつか余っていたからだ。条件は、安くて、True HDを再生可能で、5.1chをライン出力可能な、アンプだった。

HARD OFFに行った所、マランツのPS4500が1万円近くで売られていた。これはライン出力可能だ。かつ安い。この価格帯でTrue HDに対応する機器はなく、PS3側でPCMにデコードしたものを光デジタル端子を通じてアンプに入力することで対応可能な形だった。

当初はそれでもいいか、と思っていたが、どうしてもTrue HDを聞いてみたくなったので新品のアンプの中で安くて再生可能なものを探した。この時点で価格の閾値が1万円から3万円くらいに上がる。

DENON AVR-1612-Kが候補に挙がった。パフォーマンスに対して安く感じた。DENONというメーカーは昔からよく聞く。iPhone連携もある!AirPlayはもう1つ上のランクにしかつかないのか…。AirPlayの音質どうなんだろう?Audyssey MultEQがついている。

Audyssey MultEQというものがある。これはマイクを用いて音場調節を行う。自分はネットワークの世界に惹かれなければ、マイクと音場調節の世界に行っていたかも知れない。そんな思いが蘇ってくる。いや、マイクによる音場調整!興味ある!

ということでほぼ、AVR-1612-Kを買うことに決定して、いつ買うかウロウロしていた。問題点はあった。5.1chをプリ出力できず、既存の真空管アンプを使えないことだ。

どうしてもプリ出力は欲しかった。5.1chのためのAVアンプは音楽を聴くにはたいしたことはない、という前評判であり、音楽を聴くためには真空管アンプで聞きたかった。スピーカーとアンプは入り組んだ場所に入っており、音楽と5.1chを切り替えるためにスピーカーの接続を変えるなんてことはやりたくなかった。

その迷いを払拭できず、他にいい策がないものが探した。その結果、HiVi 冬のBESTBUY 2011 | Stereo Sound ONLINEというサイトで2011年の冬のベストバイ製品を見ていたら8万円以上11万円以下のカテゴリでOnkyoのTX-NA609を見つけた。

TX-NA609は全ての欲しい必須条件を満たしている。AirPlayはついていないが必須ではなかった。実売価格として4万5千円は、当初の予定より高くね?という心の声があったが、振り切った。かつ、余っていたスピーカーがOnkyoのD-305Fだったので、合わせた方がいいか、という気分だった。

あと、TX-NA609は7ch分のアンプを持つ。AVR-1612-Kは5ch分のアンプを持っていて7.1chに対応はするけれども、2ch分はプリ出力で補う必要がある。

結果、2011年の12月にTX-NA609を購入した。

迷っている期間は楽しかった。買おうとしている製品のPDFをDropBoxに入れて出先で読むのは、軽いストーカー気分だった。変なたとえだけれども。

もの買うときに何かで賞とってる、てのは買いやすいよね。権威的だ!

…正直に言うと、TX-NA609の説明の「3段インバーテッドダーリントン回路による高品位ディスクリート構成パワーアンプ」の『3段インバーテッドダーリントン回路』という名前にやられました。強そうやん!

使用感

1ヶ月間使用した。結果、毎日使っている。

接続は”PS3からHDMI”と”テレビから光端子”で入力、映像はテレビへ出力している。

当初は以下の4.0ch構成で視聴した。

フロントスピーカー: バックロードホーン
サラウンドスピーカー: Onkyo D-305F

次に5.0ch構成、7.0ch構成にした。

フロントスピーカー: Onkyo D-305F
サラウンドスピーカー: バックロードホーン
センタースピーカー: AIWAのコンポのスピーカー
フロントハイ: AIWAのコンポのスピーカーx2

現段階では7.1chとなっている。

フロントスピーカー: Onkyo D-305F
サラウンドスピーカー: バックロードホーン
センタースピーカー: Onkyo D-305C
フロントハイ: Sonyのコンポのスピーカー
サブウーファー: Onkyo SKW-305

センタースピーカーとサブウーファーを買い足した。2つ合わせて約11,000円程度の中古のお買い物だった。あと2,000円程度のスピーカーケーブルを買ったので、結果、今回の5.1ch騒動にかけた金は45,000+11,000+2000円の58,000円也。こうして数字見るとビビるね。

OnkyoのD-305シリーズは1999年のもので、現時点2012年からすると13年前のものである。が、音の違いは5.1ch初心者には分からんし、最近の音を聞いていない、かつ店に聞きに良く気力すらない自分には13年前のものでも、フロントスピーカーは悪いとは感じなかった。D-305シリーズの中古は安くで手に入ることが分かったので、中古で揃えた。

こんな感じで、スピーカーを1つずつ集める楽しみ的なものは、かなり味わった。スピーカーを変えてみても、比較しないと良く分からない。プラセボ効果との戦い。

5.1chにハイトスピーカーと呼ばれる、前面のスピーカーの1.5m上にスピーカーを置く、という形で7.1chを構築している。ハイトの名のとおり、横方向の音に高さ方向の音を含ませる。映画の場合はヘリコプターが高いところに居るのが分かる、との話だが、そんな映画はまだ見ていない。音楽の場合は、奥行きが広がるのがようやく分かる。無いよりはあった方がいい程度。

で、それなりに7.1ch楽しい。AVR-1612-Kよりお金かけて7ch出力できるアンプを買って良かったかな、と思える気持ち。

サブウーファーはコントラバスのような持続音は気持ちいいが、電子楽器のバスや打撃音は少し苦手で頭が痛くなる。オーケストラの演奏で重低音が聴けるのは、それなりに楽しいことなんだな、と。

ステレオ専用の機能もあってピュアモードという、、、その、、ピュアな人向けの機能がある。たぶん、心がピュアな人向けの機能なんだと思う。「音声信号経路の最短化によりノイズを大幅に抑えるPURE AUDIOモード」とされていて、確かにイコライザーとか様々な設定が無効化されている。そこから出ている音はピュアなんだと思う。

実際に、自分がピュアやってた頃はイコライザーなんていらんのや、CDデッキからアンプ直接続がええんや、という気持ちだった。でも今は、違いが分からない。というか自動設定のイコライザーが聞いた方が良く聞こえる。

で、使ってみて、ステレオ(2.0ch)に戻れなくなった。もういいや、って。音楽聴くときもサラウンド(7.1ch)でいいや、という気分になってきた。よって、プリ出力は未使用のまま。必要なかった。

意図しなかったがめちゃくちゃ使っているのは、ネット接続機能。そのうちのOTTAVA(オッターヴァ)。TBS系のオーケストラをずっと流しているインターネットラジオなんだけれども、これがいい。AVアンプを起動してNETボタンを押すだけで流れる(前回終了時がOTTAVAなら)。サラウンドでオーケストラを聴きながらの作業は気持ちいい。

ちなみにradikoも聞けるんだけれども音質が糞。聞けるレベルじゃない。radikoは2,3回起動しただけで、後は使ってない。

あと何気にDLNAに対応する。PS3起動しなくても音楽が聴けるようになった。これは幸せ。電気代の点で。使い勝手は悪いけれども。

そういえば、DVDにも5.1ch入ってたんだ!、とびっくりする。そう、10年前にも欲しかったんだよ。それを思い出した。それから10年経ったんだ。テレビ録画した「坂之上の雲」もBS放送は5.1chだったんや!

と、こんな感じで、今までの映像コンテンツを見直すいい機会だった。サウンドエンジニアがした本来の仕事を聴けていなかった点について反省した。

悪い点は、リモコンの使い勝手が悪いところ。例えば、ネットモードのときに音質を変えるのが苦労する。基本的な機能は不満はないのだけれども、ネットモードはもうちょっと便利になってほしい。

あと、True HDの音の違いは良く分からなかった。残念な耳やな。

ゲームを起動すると、5.1chサラウンドだったことに気づく。PS3のゲームってほとんどサラウンドだったんだ!FF13をまたプレイして、おお~、となる。

PS3買うと凝り性の人は色々やりたくなるので節約したい人は買わない方がいい。自分的には買って幸せ。アップコンバートは素敵だし。液晶テレビで見ると解像度負けするはずのDVDが蘇る。。

現時点で思っていること。

True HDの音の違いは、スピーカーが良い、耳が良い、アンプが良い、BDのマスタリングが良い、などの条件があるのかもしれない。自分の耳だとそれがどう違うのか分からん。=True HDいらん&PS3側でPCMデコードすればいいやん=昔のアンプでいいやん

(今度、ビットストリームとリニアPCM転送の違いを比較しないとなー)

ピュアオーディオとの共存するなら、スピーカーの共有は考えずに別系統で組むほうが幸せだと思う。自分はピュアとの共存は要らない、AVアンプ側でオーディオ流せばいいやん、という結果になった。=プリ出力いらん

AVアンプのみで音楽再生できる機能は欲しい。DLNAとOTTAVAに対応していれば自分はOK。かつAirPlayに対応していれば、なおよろしい。

スピーカーの数があるんだったら、7ch出力できるアンプ買ったほうが楽しめるんじゃね?=4万円以上は覚悟、例えばDENONのAVR-1912-Kとか良さげ

マイクを使った音場調整は必要。イコライザーを自分で設定せずに済むし、その音は良いと思うので。ただ最近のAVアンプは、2万円以上のやつでもほぼAudyssey MultEQはつくと思うので。=新品はどれ買っても同じ、中古は微妙

つまり、音場調整を自分で出来るなら=中古AVアンプ、自動音場調整に任せたい&HDMI欲しいなら=新品AVアンプ

あとスピーカーは同じシリーズを集めると吉。どうしても同じシリーズが無いのなら、同じ系統のコアが精神衛生上、吉。

ちなみに今回はフロントのD-305Fとかスピーカーが既にあったからAVアンプ単体を買った、という流れで、そういう事情がなければSonyのHT-SS380とかでいいと思うのですよ。エントリー機としても評価よさげだし、調整されたホームシアタースピーカーって精神衛生上よろしい。=スピーカー持ってなかったらホームシアタースピーカーから

あと、サラウンドヘッドホンも押し。SonyのMDR-DS7500とかでもいいんじゃないすか。というのは、ホームシアターは音量出してナンボという気がするので。アパートは、ほぼ無理。家族の居る持ち家も、割ときつい。ブルジョワな部屋がないと。夜間は近所迷惑に鳴るのでサブウーファー使う気になれないし、音量上げられないし、で。=部屋がなければサラウンドヘッドホンで

まとめ

5.1chは多少大きいスピーカーで揃えるならブルジョワ。小さいスピーカーなら何とか許容範囲だけれども、置き場所は必要。仮想5.1chならテレビの前に置けるのでアリかも(部屋の構造が向いているなら)。条件が合わなければサラウンドヘッドホンもアリじゃね(聴いたことないから強くはいえないけれども)。

つまり、多少大きな音を出せる恵まれた環境に居る人はAVアンプ買って、単品スピーカー買って色々遊ぼうぜ!ということです。

愚痴

なんでCDって2chで止まってしまったんだろか。映像はHDまで行ったというのに!映画のみならず、ゲームも5.1ch化したというのに!

あと、今回の紅白から5.1chが消えた。悔しい。悔しいので見なかった。

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歯医者さんへの定期健診に行き始めた

歯医者への定期健診に行き始めた。といっても、まだ1回、歯石除去をしてもらっただけ、だけど。これからも月0.5~1回ペースで行こうかな、と。

きっかけは、2度目の抜歯。双方ともに虫歯。1回目は数年前に奥歯を。そのときに歯磨きをしなさいとレクチャーされたが、当初は気にはしたが、だんだんと怠けていった。無理。

2度目は先月。奥歯。かなり溶けて、噛んでも意味がない状態。痛む前に抜いた。このときに、もう通わないと全滅すると感じた。

歯磨きを時間をかけてしっかりする。自分は歯磨き粉が苦手だったが、つけなくても良いらしく、10分ほど時間をかけて磨く。立って磨くのは無理なので風呂に入りながら磨くようにした。他の人は本を見ながら磨いたりもするらしい。

10分の歯磨きは、今までに経験がなく、本当にこの時間は無駄だと感じた。ただ、ひたすらに磨く。毎日磨いたら、1年でどれくらいの無駄な時間を過ごすのだろう、と。1ヶ月を過ぎてから、だんだんと意識が変わり、その時間に1日の反省や不安要素、次に行うべきことなどを考えるようになった。

例えば電車で何もできない拘束された時間で何かを発想するように、歯磨きに拘束される時間にも何かが出来るような予感がある。まだ何も発想していないけれど。

そうして1ヵ月後、歯医者では、内側には歯垢が残ってはいるがよく磨けている、という判定をもらった。歯磨きの次の段階として歯間ブラシのレクチャーを受けた。「歯磨きがしっかりできていないと歯間ブラシについて教えてもやってくれない」と、教える順番に気を使われているようだ。

ここからがかなりショッキングな内容なんだけれども、歯間ブラシを歯と歯と歯肉の間に通すと血が出る。もうそれはかなり血が出る。吐血したように。どろどろの血が。その血はわるい血だから出した方が良い、という教えを頂いた。出していくと2週間くらいで血が出なくなるらしい。

そんなわけで歯間ブラシを始めることにした。歯医者さんの所で針金のものとゴムのもの、2つのものがある、と話をされ、両方とも購入して利用してみた。今はやり始めて3回目くらいだが、ゴムの歯間ブラシから始めることにした。

針金のものは、少し大きいものを買ってしまったようで入りにくかった。ブラシの大きさは小さいほうからSSSからあるのだが、インターネット上の記事ではSSSから始めたほうが良く、余裕があれば大きいものを選んでいけばよい、とのことだった。

歯間ブラシを使うと、くっさい何か、おそらく歯垢が転がってくる。自分は歯ブラシだけでは難しかったんだな、と。

両手を口に当てて息を出し鼻から吸って臭ければそれは口臭があるということだ、ということを何かで知って、以前に試したときは、やはり臭かった。どう磨いても、うがい薬を使っても、解決しなかった。それが最近は改善されつつあるように思える。

ということで、歯磨きをして血が出ることがある場合は、歯茎が腫れてきて血がたまってきて歯周病になってるっぽいので、歯医者さんに行って歯石除去やったり定期健診したりすると良いと思うのです。

ところで1回の歯石除去で1000円いくかいかないくらいの料金なので、保険制度ってすごいなぁと思うと同時に、健康保険を払っている以上使わないと損だよなぁと思う。

最近、3割負担は安い!と感動していろいろな医者に行き始めてる。どこも問題ない、という結果に終わるんだけれども。今度は整体のお医者さんに行ってみようかしら。

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さくらの[VPS|クラウド]のベンチマーク測定

再起動した後、すぐにUnix Benchmarkで測定した。
さくらのクラウドでは3回、ISOイメージからのインストールのUbuntuの11.04, 10.04.3とテンプレートの10.04.3で測定した。

下が表にしてまとめたもの。

感想

  • Ubuntu 11.04より10.04の方がIndex高くなる希ガス。
  • 単コアはクラウド、2コアはVPS。
  • ディスク速度はクラウド。
  • 本申し込みまで気長に待てるand金がない場合はVPSを。
  • 単コア性能でブイブイ行きたいor切羽詰っているorネットワークを柔軟に構築したいorオートスケールor短期の契約したい場合はクラウドを。

基本、クラウドを使うと良いと思います。

リリース環境として使う場合は、アプリケーションを配備してベンチマークをすると良いと思います。VPSの方だといきなり負荷が上がった場合にすぐに対処できないので、そういった状況へ対応できる点をクラウドとの比較では加味すべきです。

生データ

さくらのVPS

Ubuntu 10.04.3 LTS amd64

========================================================================
   BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.3)

   System: www28407u: GNU/Linux
   OS: GNU/Linux -- 2.6.32-33-server -- #72-Ubuntu SMP Fri Jul 29 21:21:55 UTC 2011
   Machine: x86_64 (unknown)
   Language: en_US.utf8 (charmap="UTF-8", collate="UTF-8")
   CPU 0: Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU T7700 @ 2.40GHz (5320.6 bogomips)
          x86-64, MMX, Physical Address Ext, SYSENTER/SYSEXIT, SYSCALL/SYSRET
   CPU 1: Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU T7700 @ 2.40GHz (5320.6 bogomips)
          x86-64, MMX, Physical Address Ext, SYSENTER/SYSEXIT, SYSCALL/SYSRET
   21:51:39 up 0 min,  1 user,  load average: 0.14, 0.04, 0.01; runlevel 2

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Fri Nov 18 2011 21:51:39 - 22:19:46
2 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       23719301.4 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     3030.7 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput                               2977.2 lps   (29.9 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        716634.1 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          202973.8 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       1468154.8 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             1493949.8 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 233720.1 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                               3837.4 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   3801.3 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                    939.2 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                        3079054.3 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   23719301.4   2032.5
Double-Precision Whetstone                       55.0       3030.7    551.0
Execl Throughput                                 43.0       2977.2    692.4
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     716634.1   1809.7
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     202973.8   1226.4
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    1468154.8   2531.3
Pipe Throughput                               12440.0    1493949.8   1200.9
Pipe-based Context Switching                   4000.0     233720.1    584.3
Process Creation                                126.0       3837.4    304.6
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       3801.3    896.5
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0        939.2   1565.4
System Call Overhead                          15000.0    3079054.3   2052.7
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        1085.7

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Fri Nov 18 2011 22:19:46 - 22:47:53
2 CPUs in system; running 2 parallel copies of tests

Dhrystone 2 using register variables       46105320.1 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     6039.4 MWIPS (9.2 s, 7 samples)
Execl Throughput                               5598.9 lps   (29.8 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        801118.3 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          210951.5 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       2183881.2 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             3080976.6 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 498331.7 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                              17764.0 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   8093.3 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                   1059.2 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                        5092618.6 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   46105320.1   3950.8
Double-Precision Whetstone                       55.0       6039.4   1098.1
Execl Throughput                                 43.0       5598.9   1302.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     801118.3   2023.0
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     210951.5   1274.6
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    2183881.2   3765.3
Pipe Throughput                               12440.0    3080976.6   2476.7
Pipe-based Context Switching                   4000.0     498331.7   1245.8
Process Creation                                126.0      17764.0   1409.8
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       8093.3   1908.8
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0       1059.2   1765.4
System Call Overhead                          15000.0    5092618.6   3395.1
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        1933.5

さくらのクラウド

[パブリック] ubuntu-11.04-server-amd64

========================================================================
   BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.3)

   System: scloud-test: GNU/Linux
   OS: GNU/Linux -- 2.6.38-12-server -- #51-Ubuntu SMP Wed Sep 28 16:07:08 UTC 2011
   Machine: x86_64 (x86_64)
   Language: en_US.utf8 (charmap="UTF-8", collate="UTF-8")
   CPU 0: Intel(R) Xeon(R) CPU X5675 @ 3.07GHz (6133.8 bogomips)
          x86-64, MMX, Physical Address Ext, SYSENTER/SYSEXIT, SYSCALL/SYSRET
   21:51:39 up 0 min,  1 user,  load average: 0.00, 0.00, 0.00; runlevel 2

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 金 11月 18 2011 21:51:39 - 22:19:45
1 CPU in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       29142907.8 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     3553.8 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput                               3572.1 lps   (29.6 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        988098.7 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          283302.4 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       1534186.0 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             2022827.0 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 269688.5 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                               9603.6 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   4236.4 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                    546.8 lpm   (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead                        4032393.1 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   29142907.8   2497.3
Double-Precision Whetstone                       55.0       3553.8    646.2
Execl Throughput                                 43.0       3572.1    830.7
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     988098.7   2495.2
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     283302.4   1711.8
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    1534186.0   2645.1
Pipe Throughput                               12440.0    2022827.0   1626.1
Pipe-based Context Switching                   4000.0     269688.5    674.2
Process Creation                                126.0       9603.6    762.2
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       4236.4    999.1
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0        546.8    911.3
System Call Overhead                          15000.0    4032393.1   2688.3
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        1331.2

[パブリック] ubuntu 10.04.3-server-amd64 (テンプレート)

========================================================================
   BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.3)

   System: test2: GNU/Linux
   OS: GNU/Linux -- 2.6.32-35-server -- #78-Ubuntu SMP Tue Oct 11 16:26:12 UTC 2011
   Machine: x86_64 (unknown)
   Language: en_US.utf8 (charmap="UTF-8", collate="UTF-8")
   CPU 0: Intel(R) Xeon(R) CPU X5675 @ 3.07GHz (6132.3 bogomips)
          x86-64, MMX, Physical Address Ext, SYSENTER/SYSEXIT, SYSCALL/SYSRET
   22:46:02 up 1 min,  1 user,  load average: 0.00, 0.00, 0.00; runlevel 2

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Fri Nov 18 2011 22:46:02 - 23:14:10
1 CPU in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       30216352.6 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     3625.4 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput                               3959.0 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks       1025784.8 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          298731.7 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       1980752.2 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             2300815.4 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 379467.1 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                              13212.9 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   6071.2 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                    778.5 lpm   (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead                        4229065.7 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   30216352.6   2589.2
Double-Precision Whetstone                       55.0       3625.4    659.2
Execl Throughput                                 43.0       3959.0    920.7
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0    1025784.8   2590.4
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     298731.7   1805.0
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    1980752.2   3415.1
Pipe Throughput                               12440.0    2300815.4   1849.5
Pipe-based Context Switching                   4000.0     379467.1    948.7
Process Creation                                126.0      13212.9   1048.6
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       6071.2   1431.9
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0        778.5   1297.5
System Call Overhead                          15000.0    4229065.7   2819.4
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        1579.9

[パブリック] ubuntu-10.04.3-server-amd64 ISO

========================================================================
   BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.3)

   System: test3: GNU/Linux
   OS: GNU/Linux -- 2.6.32-35-server -- #78-Ubuntu SMP Tue Oct 11 16:26:12 UTC 2011
   Machine: x86_64 (unknown)
   Language: en_US.utf8 (charmap="UTF-8", collate="UTF-8")
   CPU 0: Intel(R) Xeon(R) CPU X5675 @ 3.07GHz (6133.8 bogomips)
          x86-64, MMX, Physical Address Ext, SYSENTER/SYSEXIT, SYSCALL/SYSRET
   22:46:07 up 1 min,  1 user,  load average: 0.00, 0.00, 0.00; runlevel 2

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 金 11月 18 2011 22:46:07 - 23:14:15
1 CPU in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       29116047.2 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     3585.0 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput                               3777.7 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        976042.9 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          303968.9 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks       1757346.4 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             2278245.6 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 357590.6 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                              12605.5 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   5757.2 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                    760.1 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                        4161298.4 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   29116047.2   2494.9
Double-Precision Whetstone                       55.0       3585.0    651.8
Execl Throughput                                 43.0       3777.7    878.5
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     976042.9   2464.8
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     303968.9   1836.7
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0    1757346.4   3029.9
Pipe Throughput                               12440.0    2278245.6   1831.4
Pipe-based Context Switching                   4000.0     357590.6    894.0
Process Creation                                126.0      12605.5   1000.4
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       5757.2   1357.8
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0        760.1   1266.8
System Call Overhead                          15000.0    4161298.4   2774.2
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        1520.9
カテゴリー: VPS, チラシの裏 | コメントする

未だに体重計測の自動化について考え続けている件について

いや、色々やってきた。
体重計を買ってきたり、Google Docsを使って「最先端!」とかやってみたり。

無理。途中で手打ちはやらなくなった。

しかし、何も言わないでほしい。
だけど、まだ諦めたわけじゃない。

乗るだけで計れるシステムがどうしても欲しいんだ!

体重計とネットワークと計測美の頃からずっと考えてるんだけど!

Aプラン
安価な体重計にWebカメラを用意し、画像認識で自動起動し、文字認識で数値を自動アップロードする方法。

もう無理。いや、「文字認識で数値を自動アップロードする」なら、できる。でも、体重計の上にWebカメラを載せつづけるのがイヤ。Webカメラが届く範囲に限定される。近くにノートPCがないと使えない。だからって無線のWebカメラを検討したり、デジカメで撮影してEyefiで送ればいいんじゃね?と考えたり。むしろ、iPhoneで撮影して文字認識すればいいんじゃね?と考えたり、した!だったら、今までどおり携帯で文字打ってDocsにアップロードするのと話は変わらないじゃん。

もうめんどい。

Bプラン
既製品を買う。WiFi Body Scale、18,000円。

買ったら負けな気がする。

Cプラン
考えに考えた結果、体重計、体重計、体重計、は!一時期、Wiiは体重計といわれてた時期があるな…

バランスWiiボードのことかぁぁぁぁぁ!!!

ということで、バランスWiiボードのHackがどのくらい進んでいるのか調べてみたところ、LinuxでBlueTooth経由で利用できるらしいことが分かった。
Use a Wii Balance Board with Linux

This is a snapshot, but the program runs just as fast as any video game. You can lean and move the circle around really fast. And in the bottom right, you can see that I weigh 81.74 kg, which is about 180 pounds.

おお、10gの精度で出てるじゃないっすか。

バランスWiiボートを使って、どのようにヒューマンインターフェースとして使おうか、という議論があるみたいだけど、

普通に体重計として使えばいいんじゃなかろうか。

ということで、今はCプランを考え中。バランスWiiボート、中古屋に売ってるかなぁ。

カテゴリー: 計測美 | 1件のコメント

TubeFireとその他の変換サイトの件について

TubeFireの件について、一ヶ月くらい経ってしまったが、そろそろ書いてみる。というのも、この過疎ブログへのアクセスは殆どがにこさうんど、nicomimiとnico3gpの著作権問題の記事に対してなので、この方面の話の方が楽しいのかな、と。

注意:この記事は著作権妄想者が書いており、保証できないので関わる人は弁護士さんに相談してくださいな。

TubeFireというサービスがレコード会社に訴えられた件については、YouTubeのビデオダウンロードサービス, 日本のTubeFireが世界のレコード会社から訴訟あたりの記事が伝えている。これが今年の8月26日時点の記事。

今日のターゲットは、TubeFireだ。この特定のサイトをご存じない方も、これと同種のサービスやツールは、きっとどれかをご存じだろう。YouTubeのビデオを、オフラインで見やすい形式に変換してダウンロードさせてくれるのだ(FLVファイルは扱いにくい)。ユーザがビデオのURLを教えると、しばらくしてそれを、MP4などのフォーマットでダウンロードできるようになる。こうやって、無料のコンテンツを別の容器に入れることは、レコード業界にとって重大な脅威だから、なんとしても止めさせなければならない。そこで世界の大手レコード会社25社が、共同で同社を訴えた。

このサービスの構図は、冒頭に参照したにこさうんど、nicomimiとnico3gpの著作権問題と同一で、「複製しているか否か」「私的な複製と見なせるかどうかか」「公衆送信権を侵害しているか否か」であると考えられる。

まず、このうち複製でないと判断された場合、残りの2つは複製の上での話なので関係なくなる。TubeFireはおそらく、サーバ上にコピーを持っていたのだから、複製はしていたはずなので、残りの2つについて考える。

私的な複製と見なせるかどうかだが、「公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器」に見えるので、これは当てはまらない。

「公衆送信権」を侵害しているかどうかだが、不特定多数への送信を行っているようなので、侵害しているように見える。

よって、今までの知財高裁の判例から判断すると、TubeFireは著作権を侵害しているということになる。

それではなぜTubeFireが訴えられたのか?

ここからは実際に確認していないので妄想なのだが、Youtubeには権利者に許可を取っていない動画、PVがたくさんある。これが直接の訴えの元にはなっていないはずだと考えている。

Youtubeにはレコード会社自身がチャネルを持ち、動画をアップロードしている。その動画を変換して、公衆送信できる仕組みをTubeFireが持っていたため、今回の裁判になったのではないか、と。

前述の記事でも書いたが、著作権侵害を訴えるには、著作権者である必要があるのだが、権利者ではないユーザーがアップロードした動画に関しては、裁判上の取り扱いが面倒というか難しくなるような気がする。その場合、まず訴えるべきはアップロードしたユーザーであるからだ。

詳しく書くと、権利者の作品をユーザーがアップロードした。その違法作品はYoutubeではストリーミングしかされないから、ある程度、お目こぼしされている。もちろんアップロードしたユーザーは違法。しかし、TubeFireがその作品を一旦ダウンロードして、自身のサーバで配布した場合、どうなるのか。うーん、ややこしい。

そういう話が出てくる場合、既にYoutubeそのものが汚染されてるんだから、Youtube訴えろよ、という気になってしまう。つまり、訴える順番、優先度としては違法ユーザー、Youtube(違法ユーザーを野放しにしすぎ)、TubeFire(違法ダウンロードを野放しにしすぎ)のような。こういう場合、潰せるところから潰したほうが手っ取り早い。別件で。

そういう話を考えると、今回、訴えるにあたって、レーベル自身がアップロードしている動画を複製して自身のサーバから公衆送信した、という話の方がシンプルで通りやすいように見えるのだ。

ならば、公式チャネルの動画を変換できるようにしなければ、大丈夫だったのか?という疑問があるのだが、それについては明確に答えることはできない。だが、いくつかヒントはあると考えている。

訴えた元が「世界の大手レコード会社25社」ということになっているのだが、Youtubeの公式チャンネルはそれだけの数があるのだろうか。公式チャンネルで配信している以外のレコード会社が参加しているとすれば、公式チャンネル理論は崩れる。

たまたま見つけたが、「にこさうんど」はtwitterで以下のように書いている。

「原盤使用許諾楽曲」等関連タグが付与されている動画からの音声抽出は規制させて頂いております。 その他機械的な識別は困難な為、前述のような集合知による判定を行っております。
http://twitter.com/#!/ufreyr_ns/status/112595289906479104

これはすなわち、明確に著作権者(≒公式チャンネル)であることが分かるものについては、手を出さない、ということではなかろうか。

兆候
実は「動画サイトの利用実態調査検討委員会」報告書公表 ~国民の70%が動画サイトを利用、音楽ファイル違法ダウンロード年間12億~という発表が日本レコード協会によって8月8
日に行われており、p16において、音楽の無料ダウンロードに使われるツールとして、無料サイトA,B,C…などが列挙されている。つまり、どこが一番影響が強いのかを調べている。このうち、訴えやすい所から訴えているのではないか、と。後から思った。

この調査結果を裁判で提出すれば、統計的な証拠となり、仮にサイト内でダウンロード数が表記されなくとも、ダウンロード回数を導出する手がかりとなろう。上手い手法である。

以前の記事の反省
以前の記事では、「にこさうんど」「nicomimi」が著作権問題を抱えており、「裁判沙汰になりそうな雰囲気」だとしたが、実際にはそうならなかった。件の記事は2009年8月28日であり、そのときから丸2年が経った。

この2つのサイトは今でも残っている。2年前に著作権侵害幇助と判断されるような事件がありながらも残っているということは、ある程度は、権利者にも認められたという証左なのだろう。レコード協会の「無料サイト」利用度のランキングに入ってきているとは思うのだが、そのような動きが現時点で見られないということは、今は、問題としない決定がされているのだろう。

ニコニコ動画の規約うんぬんの話もあったが、ニコニコ動画がアクセス禁止措置を行っていないということは、その存在を認めていることになるのではないだろうか。mp3だけにアクセスしたユーザーは、別サービスがさばいてくれるので回線使用料が小さくなる。かつ、手っ取り早く、iPhoneなどの携帯プレイヤーとも連携できる手段を持てる。ニコニコ動画自身がダウンロードを提供するわけではないので、上手くかわすことができる。

また、この2つのサイトはnoarchiveというタグを投稿者が設定すれば、複製を認めないという仕組みを導入している。Webにおけるnorobotと同じように投稿者が概ね、認知するようになれば、侵害の問題は薄くなる。そうなってくると、このような変換サイトも、この日本という地で、生きる道・方法があるのだなぁ、と。

感心している。

予感としては、「TubeFire」が裁判に負け(まだ決まっていはないが)ても「にこさうんど」「nicomimi」が生きるのであれば、この手のサービスはまた、色々出てくるのではないのかな、と考えている。そうなると、処理能力の弱い携帯プレイヤーにとっては、便利であり続けるのではないのかな、と。

まとめ

「TubeFire」は変換してはいけないものを変換してしまったのではないか。それは公式チャンネル。で、虎の尾を踏まなければ「にこさうんど」「nicomimi」って割と生きるんじゃないのかな、と。いや、知らんけど。

# コンビニコピー違法化、私的クラウド補償金については、元記事の理解が難しいので分かりやすい材料が揃ったら書く

カテゴリー: 著作権 | 4件のコメント

さくらVPSへ乗り換え

Saasesから「さくらVPS」への乗り換え中。

ロリポからSaasesへの乗り換えの際にEUC-JPからUTF-8への変換の面倒が終わっていたので、楽だった。今回は、Ubuntuから同じバージョンのUbuntuへの乗り換えなので簡単。

やることがないので、apacheからnginxへの乗り換えと、メールサーバの立ち上げをやってみた。

nginx上でのwordpressの準備と設定

下記のURLのサイトに書いてあることを素直にやれば、何のひっかかりもなく、実現できる。
さくらのVPSでnginx + php5-fpm
nginx + php5-fpm + wordpress @さくらのVPS

メールサーバの設定

メールサーバの設定(postfix, dovecot, sasl2=saslauthd)

後はリレーをしていないかどうか確認して完了。

残り作業

twitterのbotの移動・定時DBバックアップのcron書き

残りメモリ
512MBのメモリのプランで、ここまでの設定が終わった状態のメモリの使用量。

$ free
total used free shared buffers cached
Mem: 505172 484160 21012 0 27536 253912
-/+ buffers/cache: 202712 302460
Swap: 916472 1224 915248

何かできそうなくらい残っている。

php-fpm

今回はapache+mod_phpの組み合わせではなく、nginx+php-fpmの組み合わせ。php-fpmはhttpサーバ(ここではnginx)とは切り離されたプロセスが起動する。


29657 www-data 20 0 130m 43m 4052 S 0 8.9 0:05.35 /usr/bin/php5-fpm --fpm-config /etc/php5/fpm/php5-fpm.conf
28325 mysql 20 0 180m 35m 7548 S 0 7.2 0:01.49 /usr/sbin/mysqld
29659 www-data 20 0 120m 34m 4076 S 0 6.9 0:05.43 /usr/bin/php5-fpm --fpm-config /etc/php5/fpm/php5-fpm.conf
29658 www-data 20 0 120m 33m 4092 S 0 6.9 0:04.96 /usr/bin/php5-fpm --fpm-config /etc/php5/fpm/php5-fpm.conf

apacheのように最大いくつまで起動するかを設定できる。また、他のサーバに置くことで、httpの仕事をするサーバとphpの仕事をするサーバを分けることができる(はず)。今まではapacheの中でphpがどれくらいのメモリを使用していたのか気にしていなかったのだけれども、php-fpmでプロセスとしてメモリ使用量が見えていると、楽しい。

また、nginxの設定ファイルの書き方は、個人的にはapacheよりも好き。

カテゴリー: VPS | コメントする

TCP先生! ~TCP教師としての擬人化~

インターネットの情報を確実に伝えることに役立っている技術の1つとして、TCPがある。TCPとはTransmission Control Protocolの略で、伝送制御プロトコル、次々に伝えて送るために送り方・受け方をどのように調節するかを決めた約束事である。

TCPのおかげで正確に、なるべく速く送ることができる。インターネットが混雑している時にもなんとかやり取りができるのも、TCPのおかげだ。

このTCPの仕組みを擬人化するネタがわりと面白いので、いくつか考えてみようと思う。思いついたのが教育的なものだったので、TCP教師で。

正確に漏れなく教える

TCP教師は1対1で教育するときに絶大な信頼を得ている。

TCP教師は正確に教育する。彼は教育する内容に関して、全てに番号をつける。(シーケンス番号)

TCP教師が生徒に対して教えた内容について、生徒はTCP教師へ一定時間内に分かったということを伝えなければならない。そのとき、生徒は分かった内容が何か、番号で伝えることになる。(ACK)

生徒は教えられた内容が理解できるかどうか、確認をする(チェックサム)。往々にして生徒は、分からなかった内容についてTCP教師に伝えることはしないものだ。生徒は分からなかった内容はそのままにして黙っている。

TCP教師は抜け目がない。自身が教えた内容を番号で把握している。自身が教えた内容について、一定時間の反応がなければ、再度、教育を行う。また理解しなければ延々と再教育を行う。しぶとい。(ARQ, タイムアウト再送)

しかしTCP教師にも温情はある。一度、理解できなかった内容についての再教育までの猶予は2倍に伸ばされる。(TCPタイムアウト時間)

だが彼にも限界はある。彼の定める時間以上は待ってはくれないのだ。その時間になると再教育が始まる。(最大TCPタイムアウト時間)

TCP教師以外の再教育

再教育の方法にはいくつかの方法がある。

1つの教育内容について、ある方面、別の角度からの情報を付け加えることで、勘違いが発生しても、正しい方向に導けるような布石を打つ方法がある。必要最低限の教育では、1つの勘違いから理解できないということが多い。はじめから効率を犠牲にして、情報多めにした方が、1回の教育で理解できる確率が高いはずだ。(FEC)

TCP教師のやり方は、個人授業や数人とのやり取りではうまくいく方法かもしれない。しかし、教室や講堂で50人~100人単位で伝えなければならなくなったらどうだろうか。一人ひとりから、理解したかどうかの確認をもらっても処理しきれない。理解できない生徒がぽろぽろ出てくると、何度も同じ話をすることになる。さすがのTCP教師もお手上げだ。(マルチキャスト, ACK爆発問題, マルチキャスト再送問題)

この場合は、理解できない人間が数人が出てきても仕方がないという割り切りが必要なのだ。

また別の組み合わせるべき方法として、分からなかった人は挙手をする、という手法がある。(NAK)

分かった人が分かったということを伝えるケースと、分からなかった人だけが挙手をするケースを比べれば、後者のほうが多人数の場合には効率がよさそうだ。再教育の回数を制限すれば、何とか時間内に教育することが可能になりそうだ。(再送回数の制限)

しかし考えてみると、なぜ、TCP教師は「分からなかった人は挙手をする」という方法をとらなかったのか。それは、TCP教師が1対1で教育をしていても、分からなかった生徒がTCP教師に分からなかったという事実を伝えない(伝えられない)ことがあるからだ。生徒には生徒なりの事情があるものだ。シャイな生徒もいるのだろう。

だから、TCP教師は、生徒からの「分かった報告」が来るまでは再教育を続ける。「余分な情報を付け加える」方法も「分からなかった人は挙手をする」方法も採用しないのは、それらの方法が完璧に教育内容を伝えられることが保証されていないからなのだ。潔癖なTCP先生は完璧に教育することを誇りに思っている。

この世界の生徒は、分からなかった内容に関して「分かりました」と嘘をつくことはない。TCP教師が聞き間違いをしなければ、だが、その確率は著しく低い。

TCP教師以外の教師の中には、「分かった生徒が分かったことを伝える」方法と、「余分な情報を付け加える」方法を組み合わせた方がよいのではないかと考えている人もいる。彼らはTCP教師よりも、低年齢の生徒を扱っているようだ。低年齢の生徒の中には、頻繁に勘違いするものもいる。そういった配慮が必要なのだろう。そういった生徒に対してTCP教師が直接教えようとしても効率が悪いのだが、組み合わせの方法を使う彼らの教育方針の賜物で、TCP教師の教育が効率よく行えることもある。(無線伝送の問題, H-ARQ)

1対1の教育でもTCP教師にはお手上げの生徒がいるのだ。しかしTCP教師は日夜、教育方法について研究している。いつの日か、彼も、そういった生徒を克服できる日が来るのかもしれない。

後書き
この話を読んだ人には、TCP教師はどのような風貌、人格に見えるのだろうか。

『分からなかった内容に関して「分かりました」と嘘をつくことはない』、とのくだりは、チェックサムを行っているので、逐一理解をしているのかテストを行っている、という表現でもよかったのかもしれない。

元ネタとなったTCPな仕事論が書かれたページが見つからん…

次に書く気力があったら、「3ウェイハンドシェーク」「フロー制御」「輻輳制御」についてのテーマで。

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