会社のメカニズム

この時期になるとこの類のイベントに遭遇するが、その根底にある意義は何なのか考えたくなる。

今回は入社式の存在について。

大企業の新人の歓待となると、入社式を行ったほうが効率が良いはず。しかし、それは中小企業でも行ったほうが良いはずで、地域ごとに合同の入社式というものが行われている。

過去に、新人研修とは白紙の新人に対して会社の文化を叩き込むことだ、と解釈するエントリを書いた。それでは入社式はどうあるべきか。

考えるに、入社式とは改めて夢を与える場所である。

ファーストコンタクトである会社説明時点で、新人に対して期待できる未来を提案されているはずである。その後、入社式が行われるが、本来、人生に確固たる夢や目標を持っている人間など少数であり、それが仕事にモチベーションを与えられるとは考えづらい。大多数は、会社から夢を与えられることを望んでいるはずである。これが新人研修と含めて新人市場という意味不明な流通が存在する理由だと考えている。

職業的ゴールを持って入社式に臨む人間がどれほどいるだろうか。明確な目標がなければ、何をどれだけ、どの時期までにやらなければならないのか、計画も立てようがない。計画を立てない場合、その場、その場を全力で切り抜けることになる。そうするうちに何のために働いているのか分からなくなり、モチベーションの低下により業務遂行能力の低下、ひいては3ヶ月(3年)退社につながるのではなかろうか。

社員は会社のために存在するのではない。社員のために会社という集団が存在する。各個人が幸せな未来を集団でつかむために仲間が存在する。

会社としては当然のようで知られていないメカニズムを知らせるために、入社式というものが存在するのではなかろうか。

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