S11HT(EMONSTER)にAndroid 2.2(Froyo)を入れてみた

先日、友人とAndroid談義をしていたら、S11HT(EMONSTER)にAndroidが入るとの情報を貰ったので、早速調べてやってみた。参考にしたのは以下の記事

これらの記事が丁寧に説明しているのでやり方は簡単だった。感謝。S11HTでAndroidのFroyo(2.2)を動かすことができた。ただし無線LANまで動かそうとすると面倒。

AndroidをWindows Mobile上で動作させるには、

  • ブートローダを書き換える
  • Haret.exeを利用してWindows MobileからLinuxカーネルをブートする

の2つがあり、今回は後者のHaret.exeを利用する。

Android環境はmicroSD内で完結するので、本体フラッシュメモリを初期化しても問題ない。というか今回、諸事情があって本体フラッシュメモリを初期化した。Androidの起動方法は毎回、Windows MobileからHaret.exeを実行するだけ。よって、容量があるmicroSDを持っていれば比較的リスクなく試すことができる(保証はしないが)。

Androidが起動したのでインターネットに接続したい。イーモバイルの回線は解約してしまっているので、無線LANでのインターネット接続をしようとした。が、記事中にもあるとおり、簡単なやり方では無線LANに接続することはできなかった。設定画面の無線LANをONにするところでエラーになってしまう。その解決方法をEMONSTER(S11HT)のAndroid 2.2で無線LANが使えたが示している。

ただ11月13日時点では、色々と事情が違ってきている部分があるようで、変更した部分があった。

とりあえずS11HTにAndroidを入れる(無線LANは使えない)

EMONSTER(S11HT)にAndroid2.2「Froyo」を入れましたの記事中にある、オリジナルの手順に従うと簡単に出来る。

1GB〜2GB程度のmicroSDカードが必要になる。今回は2GBのmicroSDを利用した。

VaniljEclair_RLS11.zipのみを利用するだけでAndroidを入れられる。defalt-kaiser.txtをdefalt.txtに名前の変更をして、board-htckaiser.panel_type=1をboard-htckaiser.panel_type=2にする。microSDにANDBOOTフォルダをコピーして、S11HTに挿し、ファイルエクスプローラからHaret.exeを実行、アプリケーション上のRunを実行するとLinuxカーネルが起動する。カーネル起動中にS11HTの真ん中にあるナビゲーションキーを押しっぱなしにしてメニューに入り、”1. Install Android”を選択してインストール。完了したら、”10. Quit”でAndroidの毛が出てきて起動する。

ただ、この作業中に問題があった。なぜかharet.exeが初回の1回しか起動できなかった。その後、「このファイルは証明書がなんたらかんたら〜」といわれて実行できなくなった。そこで端末の初期化をすることになった。

そして無線LANは利用できなかった。風の噂によると、2.6.32カーネルであれば動くとのことで、それにチャレンジすることとなった。

とりあえずS11HTに2.6.32を入れる(無線LANを使えるように)

EMONSTER(S11HT)のAndroid 2.2で無線LANが使えたがAndroid2.2で無線LANを使えるようにする重要な手がかりがある記事だった。

前半で利用したANDBOOTをANDBOOT2あたりに適当にコピーする。で、ANDBOOT2のファイルを差し替えていく。

まず、2.6.32カーネルに対応するharet-for-kernel-2-6-32.exeを準備する。これをharet.exeと差し替える。

androidhtc.git.sourceforge.netのkernel-releaseのGitレポジトリにはhtc機でAndroidを動かすためのカーネルバイナリがあるが、この中から10月29日時点のinitrd.lzmaと、11月12日時点のzImage-11-12-10をダウンロードして、それぞれinitrd.lzma、zImageとして差し替える。

initrd.gzからinitrd.lzmaにファイルが変わったので、default.txtのset initrd部分をinitrd.gzからinitrd.lzmaに変更する。

これで上手くいけばharet.exeのRun実行時にLinuxが起動する。上手くいかないカーネルだとRunを押した後にプログレスバーが最大になったところで止まり、Linuxすら起動しない。この後の作業は前半と同じ。無線LANが設定画面からONできるようになる。

ここまでで、重要な要素のandroidinstall.tgzについて説明しなかったが、これがandroidの元となるデータであり、50MB〜100MB程度ある。androidinstall.tgzには色々あるが、最終的にどのような違いがあるのか分からなかった。androidinstall.tgzそのものはカーネルの起動には関係ないはずなので、haret.exeの起動で失敗するようなら、zImageもしくはinitrd.lzma、default.txtを疑ったほうがいい。自身の試行では、前述の「Runを押した後のプログレスバーが最大になったところで止ま」る現象に数時間悩まされた。この原因はおそらくはzImageのバージョン違いだと考えているが確信はない。そのような状況になったら、Gitレポジトリの中の色々なバージョンを試してみるといいかもしれない。

で、実際に使用感はどうなの?

携帯端末で動くAndroidを触ったのは初めてなのでどうとは言えないが、割とよく動く。Windows Mobileよりいいんじゃない?と思ってしまったが、Windows Mobile状態を数年使っていない状態なので正しいかどうかは分からない。Androidマーケットから無料のゲームアプリを落としてみたが、画面が狭すぎて遊べない。

YoutubeはHQでなければかろうじて見える。ブラウザは遅いが見られる。レンダリングは比較的キレイ。でもmp4を再生しようとすると、音声しか流れず、またブラウザ自体が落ちる。ナビゲーションアプリは小さい画面ながらも使えそうな雰囲気。Google音声検索とGoogleプレイスが微妙に便利。特にGoogleプレイスのレビューや店舗メニュー。

ということでS11HT上のAndroidは少し楽しい。Androidアプリを何か作って自動で何かさせるにはアリかもしれない。

# 記憶を頼りに記事を書いたので、勘違いして書いていて動かない場所があるかもしれない。そのときはスマソ

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