「レコーディングダイエット」と試してガッテンの「計るだけダイエット」のどちらが先だったのか?についてはともかく、今現在、ダイエットは計るという分析学的な見地によって進められる研究分野になっている。
もっとも、体重計で一番行いたいことは、”計測したデータをいかに分析しやすいデジタルデータに変換できるか”だ。デジタルデータに変換さえできれば、もとより体重など、どうでもいい。
国内メーカーはUSBメモリに保存してPCに挿入したり、SDカードに保存してカードリーダーで読み込むものだったり、ひと手間かかる。そのような甘い考えでは、計るだけ計って分析の醍醐味を味わう前に飽きることは明白である。
その壁を打ち破るべく、WiFi Body Scaleという野心的な製品が登場した。測定したデータを802.11(無線LAN)で送信し、あまつさえtwitterで晒し上げにするという、日本人のM属性に直撃ヒットする製品である。グラフも美しく作られるようで、分析美をiPhoneからも確認できる機能美も持ち合わせている。
しかし悲しいかな100g単位というものに、一抹の悲しさを感じるというのか、50g単位じゃないのかという落胆もあったり、18k円なんて払えねーとの庶民感覚が購入を阻害するものである。
そこで、通信の不思議を考えたところ、音声通信、もしくは可視光通信で、体重計から数値を抜き取れればいいんじゃないのか、とのアイディアが思いつく。デジタルの体重計は音声で伝えるという点については考えづらいので、やはり、可視光を考えねばなるまい。
そう、PCに接続したWebカメラ(もしくは静止画を撮影可能な何か)なデバイスを接続して、体重計の表示部を接写し、その数値部分をCaptcha解析(フリーメールの登録などに使われるふにゃふにゃな単語列)でならしたエンジンを用いることで、どうにかなるんではないのか、と考えた。
そうすることで、既存の50g単位の体重計でも簡単にデジタルデータを取り込むことができる、できるので安くなる、などの効果を期待できるが、体重計設置箇所にPCを置くという罪悪感にさいなまれる。というより、むしろPC設置場所になぜか”体重計とWebカメラの合体した何か”が存在し続けるという罪を背負い続けるになる。想像したとたんに、こんなもの作るよりもWiFi Body Scale買ったほうがいいんじゃね、という思いに駆られたのである。
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追記
ちょっとまじめに考えてみると、SDカード型WiFiメモリであるeye-fiを活用することで、体重計をデジカメで撮影、無線LAN経由で画像フォルダへ、それを画像解析でデジタルデータ化、という流れが最も美しいのかもしれない、と感じた。