ファイナルファンタジーもラグナロクもやったことがないのに、最近なんでオンラインゲームが流行ったのかーと気になっていたりする。
もともとオンラインゲームへの興味は、違法コピーに対するゲームのビジネスモデルの解として、あった。PCゲームを初めとして当時から、CD-ROMのような普遍的なメディアを利用するゲームに関してはコピーを防ぐということは無理だろうという結論は出ていた。よって、ゲームはPCを離れ、ゲーム機専用のプラットフォームで進化せざるを得ない、と思っていたのだが、どうもそういったプラットフォームでも完全に防ぐのは難しいらしく、諦めな現状になっている。
その画期的な解決方法として1つの提案を行ったのがマイクロソフトであり、ネットワークによるアクティベーションという機構を組み込んだ。そして破られた。
その後どうもオンラインゲームという分野がウィルティマを初めとして出来上がり、ゲームシステム自体をサーバに持つモデルが生まれていった。ゲームシステムがサーバにあるのだから、サーバに進入しない限りは簡単にコピーすることはできない。つまりゲームユーザーはサーバにアクセスして課金するというモデルにしびれたものだった。
またオンラインゲームは他にはない特徴を備えていった。無料でゲームができるというモデルだ。このモデルでは、アイテムなどのゲームにおける重要な要素の課金で収益を上げるモデルになっている。正直なところ、このモデルに関しては、好ましいと思わなかった。というのは、?定額制ではなく従量制なのでユーザーがどれだけ課金したかによって差が生まれやすくなりゲーム性が薄くなる、?定額制ではないので使いすぎてしまう可能性がある、という問題点があるように思えたからだ。
さらに、自分の世代だと、ゲームとは最初に多額のお金をかけて買う、というモデルだということが染み付いているので、途中で課金されるということがどのようなことなのか良く分からないという不安もあった。
しかし、今の世代を見ていると、どうもゲームとはイニシャルコストではなくランニングコストなのだ、という割りきりがしっかりできている世代がやっているように思える。どうもこれは、今までゲームをやってきた世代ではなく、元々ライトユーザーだった人がやり始めており、ゲームとはそういった課金なのだという認識を持ってやっているという流れができているように思える。
そういった層がどうして入ってきているのか?と考えるとMMO系RPGはどうしてクリッコゲームばっかりなのか?、さて,次世代のオンラインゲームとはなんぞや?にあるように、オンラインゲームで人気のあるものはクリックゲームだからではないか、という予想ができる。その理由は、クリックゲームは操作性が簡単であり初心者が入りやすく、またアクションゲームのように刹那の操作性による熟練者と初心者の差が出にくいということが関わっている。つまり、オンラインゲームは今までのゲームとは違い、初心者にやさしくできているため、新しい層のユーザーが入ってきているのではないか、と考えている。
また、このようなクリックベースのオンラインゲームでは、知識の差が、経験値や装備のよしあしに関わることが多く、上を目指すのであれば情報の交流を必要とする。つまり、コミュニケーションが必要になってくる。ゲーム側としてもギルドやパーティという形でコミュニケーションを誘発する形をとっている。そしてコミュニケーションが進んでいくと、「抜けられない」連帯感が生まれてくる。これが続けさせる理由になっているのではないか、と考えられる。またコミュニケーション上のアイテムの交換などには小額の課金が必要なケースがあり、セコく稼いでいるという印象がある。
こうしてみると、彼らにおけるゲームとは何か?という回答に対しては”現実世界では実現できない社会性を求めている”という結論にたどり着きやすいのかな、と。そのため、普通のゲームが上手い人が、ランキング上位にいる人にはならない点もあり、かつ非クリックゲームが1年も持たずに終わってしまうこともうなづけるのかなーと。
既存のゲームにおいても掲示板等でコミュニケーションをとろうとするのは、そういった社会性があるからなのかもしれない。例えば以前に買ったゲームニクスの本では、学校社会において「発売当初のゲームの攻略などの話題の広がりが早い」という点に着目して、「教育においてもゲーム的な手法を利用することで情報の広がりの速さを実現する」という方針で授業を行っている場所があるという。こうした点に着目すると、オンラインゲームで学校教育できてしまうのではないか、とも思えてしまうが、イメージが浮かばない。
まとめとして、オンラインゲームにお金を落とす人は、ゲームに対して社会性を求めているゲーム初心者であり、ゲーム初心者はプレイスキルに左右されずコミュニケーションを前提とする知識が優位に立つようなゲームシステムを好み、新しくゲームの世界に入ってきた人なのでランニングコスト的なアイテム課金に対しても抵抗がなく、そういったオンラインゲームはエコシステムとしては上手くまわっていて魅力的なんじゃないのかな、と。
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最近は考えて生煮えのまま文章を書くから読みにくいなぁ。