どうもVLCが7月7日に1.0をリリースしていたらしい。0.8, 0.9の時代が非常に長いアプリケーションだと思っていたが、ようやく正式リリースにこぎつける事ができたようだ。
初めてVLC media playerと出会ったときの衝撃は、どんな形式のファイルでも読めるという点だった。今となってはその理屈は分かるのだが、当時としてはとんでもないプレイヤーが登場したものだと驚いた。
その理屈は、ffmpegというコーデックの集まりを利用していることだった。インターネット上に様々なコーデックがあふれている時代、ffdshowというプロダクトも利用したひとも多いと思う。何のことはない、ffmpegとdirect showを組み合わせたものだ。http://ja.wikipedia.org/wiki/Ffmpegを見るといくつものコーデックに対応していることが分かる。
そしてVLCを利用していて思うことは、UIが一味違うということだ。重視するべきは機能性でUIは後だ、やらせたいやつにやらせておけ、という感じがあり、そのような開発方針もあるものなのだな、と考えさせられた。ファイルを開いて再生ボタンを押せて、映像が出てきてシークさえできれば上出来だ、ということだ。
そのVLCのぶっきらぼうなUIが1.0で大幅に変わった。GUIライブラリがwxWidgetsからQtに変更になったからのように思える。VLCはマルチプラットフォームが特徴の1つであり、複数のOSで利用できるGUIライブラリを利用する。wxWidgetsもQtも共にそのような利用法を想定している。ただし、利用してみると、UIが変わったのは外見だけで、中身はそれほど変更されていないようだ。フルスクリーン時にナビゲーションが表示されるようになったのは便利だ。
linux向けにはひそかにDCCPもサポートしている。今後もどのように進化していくのか楽しみだ。
VLC 1.0が7月7日にリリースしていた への2件のフィードバック