フォントが文字に意味を与えることについて


出典学生時代に大事なのは、何を学んだかではな…:名言集.com

コミュニケーションとは何か?を追求していくと、その手段は文字に変換された言葉であったり、声に変換された言葉だったりする。日本語の言葉というものに着目すると、1つの言葉の中にいくつもの意味を受け取ることができる。この特徴は時として曖昧だとして批判を受ける。が、しかし、その意味を探ろうとする心のあり方は、言葉の表面上の意味を受けることではなく、相手の内心を深く確しかめようとする心構えをも含むのではなかろうか。

だが、深く相手の心を知ろうとする労力を誰もが費やすとは限らない。だからこそ、日本人的に曖昧で分かりにくくありながらも、分かる人には意味を持たせるように、伝達者は工夫を費やす。

例えば、文字に変換された言葉に着目すると、本や新聞などの文献では文字の大きさ・位置・フォントの種類など様様な点に気を配る。特に新聞では近年、文字のサイズを大きくすることで情報量を少なくし、見やすくするなどの工夫がおこなわれている。文字のサイズが大きくなるごとに独自のフォント書体を作成し、紙面上における見易さの追求を行っている。

対してWebの世界では、利用者が所持するフォントで意味を理解するべしとの理念があり、フォントを含めた表現は限られた場所にしか存在しない。そのことを残念に思う。

上記の言葉には学生という言葉に教育的な意味を持たせるため、教科書体を用いてみた。教科書体は教育に最適であることが存在理由であり、そのことを理解している教材にはほぼ利用されている。よって、この書体を見ることで、教育を受けているスイッチが入ってしまう人もいるかもしれない。

カテゴリー: チラシの裏 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください