著作権のない世界

たとえば死後50年が70年になっていたり、複製権の保護のためにDRMが地上デジタルテレビ放送や音楽・映像配信にかかっていたり、など、著作権による保護によって利用者が不便になるケースが多い。

かたや、外国では著作権をないがしろにしたような挙動をしていたりする。彼らは著作権が侵害されることを前提として、オンラインを重視したゲームなどに注力していたりする。

いっそのこと、著作権のない世界を想像してみよう。

著作権のない世界では、すべての著作物は複製可能である。ひとつの作品をネット上で公開した場合、複製を禁ずることはできない。ひとつの作品を販売した場合も、購入した者が複製して配布することを防ぐことはできない。

このような世界の場合、著作者はどのように利益を得るのか。つまり、どうやって著作による専業で生きていくのか。

3つの手段がある。

1つは当初は無償で作品を作成して、後から寄付を受けること。

2つは単独で著作者を養うことができる金持ちに囲われること。

3つは単独で著作者を著作者を養うことができない人々が集まり、委員会を作成して予算を集め、契約の形で作品を作らせること。

2と3の方法は製作した著作物は「門外不出とされ特定の者だけが楽しむ」という形と、「公開して公共の財産とする」という形の2つが出口として存在できる。

そんなことを「Tokaido」を巡り、募金型OSSプロジェクトで議論が噴出の記事を読みながら、思った。

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iPodのiTunesと今後のタブレットについて

昔、iPodの成功はiTunesだと、聞いて。

当時のmp3プレイヤーは単純にmp3ファイルをストレージにコピーすれば使えるようになるものだった。それは一見使いやすいように見える。当時、友人が使っていたウォークマンに音楽を入れるためのツール、sonicstageなるものを見せてもらったが、どのように使えばよいのか分からなかった。

iTunesはCDを入れたら勝手に起動して、インポートする、というボタンをクリックするだけで曲が名前つきでリッピングされていく。楽だ。これは、既存の音楽CDを持っていて、それを持ち歩きたい、という要求から来るものだ。

PC上でプレイリストを作って、同期することが出来る。逆に言えば、PCがなければ上手く設定することが出来ない。PCと同期しない選択肢は、MDデッキなどでCDからMDに吸い取る、というものなので、現実的ではなかった。

仮に、CDから簡単にリッピングして簡単にiPodに同期できるソフトウェアが存在することが、音楽プレイヤーとしての勝利であるのなら、タブレットに関してはどうだろうか。

一旦、picasaのそれが近い、と思った。picasaはデジタルカメラの写真を管理することに優れており、顔認識して分類することもできる。一覧して写真を見たりなどの操作がしやすく使いやすい。

しかしタブレットの皆のゴールは写真だろうか。否、書籍だ。

iPodはCDからのメディアの載せ替えだったように、書籍からタブレットへの乗せ替えはどうだろうか。書籍からスキャンした結果(自炊したもの)を上手くPC側で管理できるソフトウェアが思いつかない。

であるのなら、電子書籍を対象としたタブレットを設計するメーカーは、積極的に自炊を支援することが必要ではないか。自炊した結果を美しく管理できるソフトウェアをバンドルすべきではないか。

すなわち、現状のタブレットのビジネスにおいて、新しいメディア・電子書籍を売る、という一点に着目しすぎており、既存の書籍を電子化したいニーズを無視していると感じる。

iPodの場合は、既存のCDユーザーを取り込みライブラリを作成させ、その上でiTunes Storeの提案を行い、使い込んだライブラリの中に溶け込むように音楽を売っていった、ように見える。ライブラリを使い込んで、今後ずっとそのライブラリ(とソフトウェア)と付き合っていく覚悟が出来なければ「ひも付き」の音楽なんて買えない。

このiPodのやり方を踏襲するのであれば、まず、既存書籍のライブラリ化が必須であり、その使い込んだライブラリに次は電子書籍を入れるか、という順番でなければ乗り換える気がユーザーには起きないのではないか。一口にライブラリ化といっても、画像をきれいにしたり、文字をOCRしたり、など、様々な後処理が考えられる。工夫のしどころはある。

よって、「電子書籍ユーザー対象のタブレットの勝利を決める要因は、既存の書籍のライブラリ化を簡単に、そして美しく行える同期ソフトウェアのバンドルによって左右される」と、考えている。

という、お話でした。

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iPadをPCに触ったことのない人に使わせてみる (2)

新たなハマリポイントを追加。

ブラウザの概念が分からない。ブラウザを開かせようとすると、safariという名前のアプリになっている。「メール」「ミュージック」などは一般的な言葉だが。しかし、safariを「ブラウザ」と置き換えてしまうのも、何か、変な気がする。

Yahooなどで検索させようとすると、タッチするポイントが分からない。検索エンジンはリンク、説明文、などで構成されるが、説明文の方をタッチしてしまう。

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iPadをPCに触ったことのない人に使わせてみる

iPadが登場してからiPadに対する世間一般の注目も集まっている。例えば身近な事例ではPCに興味がない母でさえ、使ってみたいと言う様になった。PCを今まで触ったことの無い人がiPadを使うという事柄は面白いはずなので、使わせてみることにした。

iPadのホームに周辺店舗のチラシのブックマーク(アイコン)を置いて、それを開いて見る、という一連の作業を提案した。インターネット経由で店舗チラシを見る、という事柄に興味を持っていたからだ。

実際にやってみると、ホーム画面からアイコンをタップしようとするが、上手くタップできない。

タップは指を置いてすばやく離す必要があるが、上手く離すことが出来ず、タップとして動作しない。iPadのホーム画面は横スライドすることによって多くのアイコンを表示することができるが、手がぶれている場合、横スライドとして認識されてしまい、タップとして動作しない。この作業で4,5回アイコンをタップすることでようやく認識された。

チラシに関しては直接PDFを開くように設定した。PDFを開くと、それは画像と同じく操作することができる。指をスライドしていくと見えていない別の部分が見えるし、2本指でのつまむ操作で拡大・縮小が出来る。説明すれば、それは簡単に出来た。またホームボタンを押すことでホームに戻れる、ということを説明しても、それは理解できた。意外と出来るものだな、と。

この一連の限られたPDFを見るという動作の中で最も困難だったのは、ホームのアイコンのタップだった。ホーム画面のアイコンは指の命中率が低い人にとっては、小さすぎて押し辛いものだった。ホームボタンを押せばホーム画面が出るので、その点は非常に良いのだが、ホーム画面のカスタマイズ(例えばクリック領域を広く取るなど)が出来ないので、そこから色々な使い方を提案したりと展開することができない。

この点、Androidの方はカスタマイズ出来るので良いな、と。例えば、三重県玉城町の『オンデマンド交通システム』の実証実験に使われているAndroidのメニューは「緊急通報」と「バス」の2つしかない。字が大きくて良いし、タップで反応する場所も広くなるようにアイコンが大きい。このようなカスタマイズが必要に応じて出来るようになると、リテラシーがない人やお年寄りに使いやすいはず。

2番目に困難だったのは、ブラウザ上の画像をタップすることだった。某店舗はPDFに直接リンクができなかったので仕方が無くWebページにリンクした。そこは簡単な画像の2択があったのだが、「画像をタップすると次のページに移動する」という事柄をページを見ただけでは理解できなかったため、躊躇してしまった。チラシの縮小した画像があったため、ピンチ操作(2本指で拡大する操作)を誤って選択してしまうことが多かった。確かにその通りだ。

この点について、どのようなメニューがあれば良かったのか、考えても思いつかない。教えれば済む話なのだが、Web上のリンクがどのような場所なのか、iPad上で説明できるかどうか難しい。マウスなら、指のマークに変わるので、そこはクリックできる場所だと分かるのだが。

そんな感じで1日目が終わった。続ける気力があるのかどうか分からないが、とりあえず使える形で置いておこうと思う。

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動的IPの自宅サーバへのSSHにDDNSサービスを使いたくない場合のIPアドレス取得方法

昔は自宅回線の動的IPアドレスを知るためにDDNSを使っていたが、DDNSを使わずに済む方法はないものか、と。

既に信頼できるドメインありサーバ(固定IPアドレス)を使っているのであれば、そこに動的IPアドレスのサーバからIPを渡せばいいのかな、と。

やっていることは外のDDNSサービスを使ったときと同じで、IPアドレスを渡す先が自分のサーバかDDNSかの違いだけ。

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検証していないjsを乗せるのは怖い

この手のソーシャルブックマークのボタン。

外部のサイトのjavascriptを読み込んで表示している。今までは、それら提供者への性善説的な信頼においてjavascriptのコードにまずい所はないだろう、と。が、最近、とらっきんぐの問題等、色々出てきているので。

外すのが流行りになってる!!

chromeの場合は開発者ツールで何処と通信しているのかが分かるので、その機能を使って意図している場所かどうか調べる。

確かにmicroadへのリクエストを出している。

こわー。

ちなみにボタンを外すと、こんな。

外部から呼び出しているjsは、知らない間に中身のコードが書き換えられてしまうこともある。ボタンをつける方も一定の管理が必要ということかね。

もしくは、よく使われるjsは皆でソース読んでおこう、という話なのかね。誰々がソースを読んで問題ない、と判断していたから信頼する、みたいな。

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パッシブWebからリアルタイムWebへ (6)

リアルタイムWeb成功の方程式があるとすれば、それは何か。

その1つは地産地消できる規模感があること。 続きを読む

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