他の人の感想を見る前にこれを書いておきたい。まぁ、きっと非難轟々だけれども。
第一印象
でかい
大画面:908×486,中画面:672×486,小画面:908×150
大画面の場合、コメント欄が横幅1440~1600ないと欠けるようになった。マウスをコメント欄の上に載せれば動画の上にかぶさる形で出てくる。
あと再生ボタンもでかい。マイリストボタンが上部の大きいボタンになった。
このプレイヤーはとにかく、色々でかい。
情報整理
動画の概要(動画説明)が基本、収納されるようになった。再生数・コメント数が動画の下に落ちる。動画説明も下に存在している。動画説明を見ようと思えば、動画上部をクリックして展開するか、スクロールすれば良い。
ファーストビューで数字を見せないようにする工夫か。数字で動画を判断するまえに動画を見てもらいたい、という流れ?それとも動画を上部に持っていきたいから、か。
ソーシャル連携強化
動画レビューが出来るようになる。twitter・facebookと連携して紹介することもできる。目立つ。
twitterによる動画紹介と、その拡散を狙ったものか。今までの動画ページに比べて下方に伸びるようになる。紹介した文章がレビューとして載るので、それが投稿するインセンティブに。
Dock
「動画をもっと見る」あたりの動画がMacのDock風味で拡大されるようになる。html+js実装。
プレイヤー周り挙動
再生ボタンなど制御パネルが再生中は表示されなくなった。コメントも一度、クリックしなければ行えない。コメントしやすさ前提よりも動画閲覧しやすさ前提にシフトした。
再生終了後のおすすめがFlash上の実装ではなく、html側の実装でFlashにかぶせる形で実現されるようになった。というかFlash上の実装でおすすめ表示するのはFlash側の開発者のストレス半端無いので正解だと思う。
動画再生中は左右のコメント欄、ニコニコ市場が透明になる。透明になるのでグレーの背景に溶け込んで、目立たなくなる。
あと、「動画をもっと見る」にて動画を遷移すると、url移動したように見せて、実はjson読み込みによる遷移。つまり、戻るボタンを押した際にhtmlの再読み込みを行わずにFlashプレイヤー側で前回の動画を読み込む処理を行い、それに伴い、動画情報の切り替えも行う。
これの利点は、ページの再読み込みが必要ない、すなわち「jsとflashの再読み込みが必要ない」という利点があり、その中でも「flashの再読み込み」を回避したのは動画ページ遷移のスピードと快適性を高めている。
しかしながら、現時点ではプレイヤーが存在しないページに戻ろうとすると、Flashプレイヤーを放棄してしまうため、そのようなページをはさむ遷移では利点が得られない。「動画をもっと見る」場合にのみ利点が得られる。
将来的には、flashプレイヤーをロードしたまま、検索を含む全てのページをpjaxで遷移することで、動画ページの動画読み込みまでの待ち時間を格段に短時間にすることが出来ると期待できる。それを実現するとなると、動画ページのあり方、検索ページのあり方を含めてドラスティックな変化になる。やり方はあると思う。
flashプログラム側が複数の動画を遷移してもメモリーリークしないように色々と見張る必要があって大変だろうなぁという印象。今まではページ遷移すれば、ゼロからの読み込み、なので特にメモリーリーク周りについては考える必要はなかった。これからは同じFlashプログラムでいくつも動画+コメントを読み込んで再生する形になるので、どこかで迷子になるObjectが出やすそう。
通常、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm00000000
というURLだが、「動画をもっと見る」のサムネイルをクリックしたときに、json情報を読み込むために
http://www.nicovideo.jp/watch/sm0000000?mode=normal&playlist_token=0000000000000000000000000000000000000000000
という形にてjsonリクエストを行う。そのjsonを公開しようかと思ったら、userAge、userPrefecture、userSexなどの情報が入っていて、ビビる。何に使ってんだ、その情報。アカウント情報を見たところ前述の情報は非公開設定になっている。
プレイヤー設計方針
コメント周りのギミックもhtmlに逃がしている。ということで、Flashによるニコニコプレイヤー、nicoplayer.swfの機能を動画再生とコメント表示とコメント投稿に切り出して、それ以外のUI部分(コメント一覧[設定]、再生終了画面)をhtmlに逃がした。逃がした部分はhtmlなので設定画面やコメント一覧は気分で変えられる。externalなんたらでjsとflash部分が繋がれて反映される。
たぶん、ブラウザ側のjsがもたつくとかあると、影響は大きい。
この設計方針はむしろhtml5とflashの双方で利用できる画面構成を考慮した結果であり、PC向けにはflashの方が適しており、flashが使えない場合にはhtml5にフォールバックすることを目的としたものであると推測する。
flashを使った場合の利点は動画再生の際のバッファ管理と滑らかなコメント表示部分であり、それをflashに残したという印象。仮にhtml5にフォールバックしても不満足ながら再生できる状態に持っていった、と。んでコメント一覧などのUIはflashだろうとhtml5だろうと共通部分なので使いまわせる、と。将来的にhtml5がflashと同等の能力を持った時点でflash捨てるつもりだな、と。
そのような推測を仮定すると、ボタンが大きいのは、おそらくタッチ端末で利用することを想定してのもの。
今のところ分からないのは、コメント投稿部分をflash側に残している点。なぜ、そこは共通化しなかった。
総評
でかい
くろい
UIも変わったけれど、プレイヤーの中身がかなり変わった。flashでもhtml5でも再生できる形に持って行っている。その変更はよく思い切ったと思う。これに皆が慣れてくれれば、html5移行は楽。
html側にデザインがひっぱられているので、既存のflashに慣れたユーザーには違和感あると思う。
flash側とhtml側の担当者が別々だったら、色々と大変だろうなー。apiの策定とか。一人でやっていたら、それはそれで大変だけど。
このプレイヤー作った人は大変だったと思うのでお疲れ様です。
色々な声を無視してがんばって下さい。