インターネットはクライアント=サーバ型じゃない – 池田信夫 blog
クライアント・サーバー(以下C-S)システムは「LANとはまるで異なる」ものではなく、ほとんどすべてのLANはイーサネットというC-Sシステムである。
さらに遠藤氏は「インターネットは、まさにC-S型システムの代表である」というが、これは明白な誤りである。インターネット(TCP/IP)は、すべてのホストがサーバなしで同格に接続するend-to-endシステムで、最近の言葉でいえばpeer-to-peerである。
どうも、この2つの発言がひっかかる。
「ほとんどすべてのLANはイーサネットというC-Sシステムである」については、どの層の話をしているのか分からないのだが、「すべてのホストがサーバなしで同格に接続する」のでpeer-to-peerと称したほうがいいような…
「さらに遠藤氏は「インターネットは、まさにC-S型システムの代表である」というが、これは明白な誤りである」については、インターネットの主要な用途であるWebやメールはサーバとクライアントが存在して成り立つのでC-Sシステムの代表と言ってもいい。
「インターネット(TCP/IP)は、すべてのホストがサーバなしで同格に接続するend-to-endシステム」というのは確かにその通りだが、「最近の言葉でいえばpeer-to-peerである」という発言はひっかかる。
そもそもpeer-to-peerの定義があいまいなのが私の理解を妨げている要因で、peer-to-peerの意味としてend-to-endが直接接続するという意味のpeer-to-peerと、ホストがクライアント・サーバの両方を行いサーバなしの真の負荷分散を狙うような意味のP2Pのどちらの意味で言っているのかが理解できてない。
前者の意味で発言しているのであれば確かにend-to-endのpeer-to-peerだが、後者の意味のP2Pはskypeなどが普及しつつあるとはいえインターネット=というには過言になる。
よって前者のp2pの意味で、インターネットはpeer-to-peerである、という意味なのだろう。
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