「朝30分の掃除から儲かる会社に変わる」を買った

本に散財を続けている。まずいと思って、図書館に行ったらカードが期限切れで申請し直し「また後日来て下さい」。

ぶろゲ » Blog Archive » 佐藤可士和の超整理術を買った続きで、掃除、整理、整頓とはなんぞや、という疑問が続いている。そこで以前から興味のあった本が見つかったので、買うことにした。

Amazon.co.jp: 朝30分の掃除から儲かる会社に変わる―社員ニコニコ業績ピカピカの法則のレビュー: 小山 昇

この本の著者は、株式会社武蔵野の社長であり、日経BP社のSAFETY JAPANのコラム小山 昇氏:こころ豊かで安全な経営とは何か / SAFETY JAPAN [小山 昇氏]に寄稿している。

この本では、朝30分の掃除を社員に”強制的”に行わせることによって業績を伸ばすことができた理由を記している。

個人的に印象的だったのはp32の、

組織にとって必要な人材とは、「社長の方針を実行できる人」です。社長の方針に「お言葉でございますが」と反抗する社員はダメです。

というくだりだ。この理由として、社長は社員よりも試行錯誤を繰り返した経験があるからだ、としている。そして「心を統一する」ことが重要だと指摘する。

自分はこの言葉には懐疑的だった。が、本書を最後まで読むことで、その意見は変わった。

自分自身では今まで、社員には多様性、個性が重要であり、その重なりがサービスに含みを与えると考えていた。それこそが会社として集団で活動することの意義であると考えていた。

しかし、根本からバラバラの集団で多様性が生きることはない。統制のない集団は烏合の衆と化す。

よってお互いに共通する認識がまず必要である。その認識を得るためには、強制するしかない。そもそも社長という役職に強権が与えられているのは、社員が嫌がることを強制する理由もある。

社長の命に従えないのであれば、会社を出ればいい。従えないのは自分の方が優秀であると考えてのことだろうから、会社を出てもやっていけるだろうし、共感できる社長が存在する会社を探せばいい。それができないようであれば、社長に従うべきである。

この発想は今までなかったので新鮮だった。Amazonのレビューではこの点には誰も触れていないので、「社長に絶対服従」は既に社会の共通認識なのだろう。

また本書では「掃除」という作業に「環境整備」という言葉を与えている。これは掃除が戦略的に重要であることを知らせる良い手段となっている。

掃除の哲学は興味深い。

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