Debian etchのgnomeは2.14で、デフォルト状態ではうまく使えなかったが、Ubuntu 7.10のgnomeは2.20はデフォルト状態でかなり使えることが、使ってみて分かった。
特にnautilusの変化が大きい。Debianのnautilusはフォルダをクリックすると、別のウィンドウが立ち上がり、別のウィンドウがどんどん開いていくので画面が埋め尽くされていくのだが、Ubuntuのnautilusはシングルウィンドウを貫くのでスマートだ。ある意味、Windowsライクなので使いやすいとも言う。
またvfsが使いやすい。vfsではftpやsshをファイルシステムのようにマウントし、nautilusで見ることができる。gnome上のアプリケーションも品質がよく、Debianでは90度回転して表示しやがっていたepsも、Ubuntuでは正しく表示されるようになった。画像ビューアも動画ビューアもそれなりに使いやすいので、標準のまま使っている。sshで透過的にeps等を見ることができるので、sshでしか接続できない研究室のサーバへのアクセスに非常に役に立っている。
ただし、vfsに関しては、当初単なる「ftpd」を使ってデーモンを起こしvfsしてみてもうまく行かない現象に出会った。「ftpd」ではなく「vsftpd」を使わなければならないことに気づくまで一週間くらいかかった。
また書庫マネージャの出来がよく、これまた圧縮書庫間をgnomeアプリケーションで透過的に開くことが可能で便利だ。しかし書庫マネージャから何のアプリケーションを開けるかに関してはうまく設定できなかった。
現時点で、Ubuntu 7.10に入っているgnome 2.20は非常に完成度が高いと思う。LinuxのGUIは使えるレベルではないので常にコマンドラインを利用してきた自分にとって、これは大きな発見だった。昔はLinuxマシンは設定後はディスプレイを引っこ抜く主義だった。そしてGUIが起動後にすぐにCtrl+Alt+1でキャラクタベースのコマンドラインを利用してきた。しかし今ではディスプレイをつけたまま、GUIを利用している。もはやKDEを使う気になれない。
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