パッシブWebのキーワード、「操作しない」「リアルタイム」。
なぜ、リアルタイムに価値があるのか。それはオンラインゲームの観察からヒントを得た。
リアルタイムは中毒性を生む
オンラインゲームは何故面白いのか、ハマるのか、という議論をよくしていた。よく出来ているなと感じたのは、オンラインゲームに熱中する(納金してしまう)要素として7つの大罪が挙げられる、という説だった。
「大食」「肉欲」「強欲」「憂鬱」「憤怒」「怠惰」「虚飾」「高慢」
これ以外にもう1つの要素を見つけた。オンラインゲームに自分が参加していなくても、ゲームそのものの時間は進んでおり、次にログインしたときには情報がまったく変わっている、という点だ。これはオフラインゲームには無い特徴で、オンラインゲーム特有だった。
もう1つの事例はRSSだ。ブログの記事の更新を手早く手にするためにRSSという仕組みが普及した。これを100くらいGoogle Readerに登録しておくと、ログインするたびに新たな記事があり、中毒気味になる。今でも、記事の更新がないか、すぐ確認してしまうくらいだ。
このことから、「見るたびに新しい発見、コンテンツがある」ことに意味がある。リアルタイムは中毒性がある。と悟った。利用者が無駄と思える情報は無視されるが、すぐにコンテンツが切り替わるのであれば、付けっぱなしにしてもいい、と思ってくれるはずだ、と。
7つの大罪は嫌いだ。人を不幸にする。だから見るだけでいい。
だから―――結果的に「リアルタイム」の特徴は、すなわちテレビ的にする、ということだった。
続く。