ユーザーインターフェースデザイン研究室というサイトがある。
ユーザーインターフェースの研究者はそれなりに居ると思うのが、それが実際のアプリケーションに生かされているかというとそうでもない。GUIは軽視されがちだし、内部ロジックに対して軽視されるべきだが、最終的に他人が使うという点からすれば軽視はできない。内部ロジックがとりあえず動くようになったら、機能追加orGUIの改良の選択肢があるかと思うが、ロジックとGUIの分離が上手くできていないためか、GUI変更のためには大幅なコード変更を要する。
しかし、多くのユーザに使ってもらうのであればGUIの改良を選択するべきかと思う。逆にニッチなニーズであれば、機能拡張を選択するべきかと思う。
ユーザインターフェースの改良で私が思い浮かぶのは、簡単ケータイを初めとする機能軽減による効果である。近代のデジタルインターフェースは複雑化している。ボタン数が増えて、操作方法が複雑であり、ある年齢以上の方が見た目わからないと思うほどである。若年層であれば、インターフェースの操作概念がわかっているし、学習機能があるので説明なしでも使える。しかしある程度以上の年齢になると、学習は好まれない。
これと同じ現象が、テレビやビデオのリモコンにも現れていると感じる。テレビの操作に必要なのは電源、12チャンネルを制御するボタン、音量で足る。それは電気屋の簡単リモコンを見るとよくわかる。
憶測だが、そもそも、簡単リモコンの存在すら知らない場合が多いので、簡単なリモコンが付属する液晶・プラズマテレビをはじめから買ってしまう、というケースが多いのだと思う。そうなってくると、内部ロジック的とも呼べる画質・サイズなどの性能以上にユーザインターフェースが購入の決め手となってしまう場合も多いはずで、技術面でいかに革新的な技術を搭載していてもテレビの売り上げがリモコン1つに左右されてしまうことになる。
もっともテレビの場合は販売店側が簡単リモコンを付属させるなり、設定してあげるなりの営業的努力で救うことが可能だが、携帯電話の場合はそうはいかないしソフトウェアの場合もそうはいかない。
なかなか難しいのがユーザーインターフェースデザインである。