ipadに対してflash批判が思った以上に多い件について

ipadは新しいタッチの世界を継承するのだからFlashやJavaのようなレガシーを持ってこない。またipadでは場合によってはFlashやJavaのようなスクリプトは重いのでユーザーに不快感を与える。せっかく育ったタッチのためのAppStoreを崩壊しかねない。

というような、理由でipadにはFlashは搭載されないのだろうが、思った以上にFlashを載せないことへの批判が多いようだ。

これはipadを欲しいと思うユーザー層に関連していると考えられる。ipadに興味を持っている層は、現時点では、iPhoneの購入者、デザイナー、もしくは電子書籍、ガジェット好きに分類される。別の言い方をすれば、iPhoneアプリ開発者・利用者、Macデザイナー、その他に分けられる。

iPhoneアプリ開発者、利用者に関しては、現状と同じ構成なので、ipadに文句はないだろうと思う。

それに対して、デザイナー層において、Mac利用者でありながらAdobe利用者である層はかなり多いはずで、Adobe利用者の場合、インタラクティブなアニメーションのためには、ほぼFlashに触れることになる。Flashはオーサリングソフトの出来がよく、Adobe製品の利用者であれば、簡単に高品質なアニメーションを作ることができるからだ。そうしたアニメーションの世界を引きずって、ipadで見てみたい層というのは存在するのではなかろうか。

そのようなインタラクティブなアニメーションを実現するには、iPhoneアプリの作成、HTML5の駆使などが考えられる(iPhoneアプリではスクリプトやヴァーチャルマシンなどのプログラマブルなものは認められていないようだ)。よって、iPhoneアプリの作成にはObjective-Cの習得が必要で、HTML5の習得には弩級のJavascriptとCanvas(もしくはsvg)の知識が必要で、既存のデザイナーには無理感が漂う。つまり、インタラクティブなアニメーションがデザイナー単体からは出てこない。しらんけど。

そういったものをipadという新しいデバイスで楽しみたい層、作りたいという層というものが存在して、悲しい思いをしているのではないか、と感じている。逆に考えると、今存在するiPhoneアプリというものは、プログラマー単体のものか、プログラマーとデザイナーの共同作業が渦巻いているのだろうなー、と。一度も見たことないけれど。

と、妄想しながら、ipadの発売日を待つのであります。

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