ふと記事を見ているとテレビ事業では東芝だけが黒字らしい記事が見つかった。
口コミサイト「価格.com」を運営するカカクコムの鎌田剛執行役員は、「サイトでの人気はシャープのアクオスが圧倒的だったが、06年秋ごろレグザが急上昇。08年には一番人気を確立した」と証言する。
数年前にレグザを買ったのだが、おおいにこの理由が絡んでいる気がする。東芝ではネットワーク連携できる機能がついているDVD/HDDレコーダーやテレビがよく出るのだが、そればかりを買った。そして、その機能は使わなくなることが多かった。と、思いきや、レグザのネットワークHDDへの録画機能はよく使われているようで、損はなかったようだ。
それでも、当時のブランド認知度はまだ40%台。90%超の他社に比べ圧倒的に低かった。店頭では、夫が「画質がいい」と説得しても、奥さんに「レグザなんて知らない」と撃沈される光景が散見された。
そんな状況を一変させたのが、08年秋からCMキャラクターに起用した福山雅治。積極的な広告戦略に転じたことで、認知度は飛躍的に上昇。“福山のテレビ”を指名買いする女性客が増えるなど、この年末商戦も販売は順調だ。
竜馬の強さは本物だ。大河ドラマの女性向けへの傾倒、大奥、歴女、Gackt謙信、妻夫木直江etc(参考)。っと。それはどうでもよくて、女性向けCMキャラクターを起用することでブランドの認知を高め、男性が買いやすくなるという論理はすごい。福山のテレビがうちにあるという充実感はものすごいものなのだろう。福山のテレビ・レグザで、福山のドラマ・竜馬伝を見る。これは流行る。
液晶テレビの各社の数年前の印象としては、日立Woooは黒、ソニーBRAVIAは赤、松下VIERAはしいていえば白、が印象的だった。今はどうなのだろうか。