Windows 7のRCをダウンロードするサイトにて、Windows 7のISOイメージをダウンロードするために、Java appletを利用する点に驚いた。
ISOイメージは2.5GBもある。そのダウンロードのコネクションが途中で切断されたしまった場合、通常のダウンロードでは始めからやり直しとなってしまうため、Java appletを用いているのだろう。
しかしながら、Java appletはSUNの土俵だ。
Microsoftは自社の製品を使うことが多く、このようなダウンローダーを提供する場合、Microsoft製品、例えばSliverlightで実装する。Sliverlightが他のOSでどのような状況であろうと使う。そのことにMicrosoftのある種の潔さが見えていた。Microsoftが今回、appletを用いた真相は分からない。
そもそもファイルのダウンロードにおいて、Windowsというシステムの構造上、ブラウザでダウンロードを行った場合、ファイルがずっとロックされてしまうため、ダウンロードしながらの運用が上手くいかない気がする(読み込みだけは出来るのかしら)。ヘタにブラウザのプロセスでダウンロードに作用使用としてしまった場合、ブラウザごと巻き込んで落ちてしまうので、面倒だ。
そこで、ブラウザのダウンロードに関してはダウンローダーというブラウザとは別のプロセスで動作するアプリケーションを利用することがある。ダウンローダーはダウンロードに特化しており、速度改善やプロセスの分離によってブラウザが落ちてもダウンロードが継続する利点がある。ダウンローダーのものによっては、ダウンロードしながらの再生にも対応できるだろう。
正直なところ、Windowsの進化の過程で、ブラウザのダウンロードはインターフェースとして分離され、ダウンローダーという分野に切り離されていくだろうと思っていたが、そうでもないらしい。例を挙げると最近のWindowsではウィルスソフトのインターフェース周りが整っている。
ダウンローダーはサーバに余分な負荷を与えるものも多いため、そのようなものが標準化するのもどうかという話なのかもしれない。