任天堂本を買った

Amazon.co.jp: 任天堂 “驚き”を生む方程式: 井上 理: 本。任天堂信者の方はもう買っていると思うので、それ以外の方で興味があれば読むとよいと思う。

本書の中で「マーケティングは過去云々」とあるが、マーケティングを「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」と捉えれば岩田社長の考えはマーケティング的だ。

特にインターネット上にない岩田社長の顧客のターゲティングの手法が時系列と共にあり分かりやすい。宮本氏とのコンビネーションもよく分かる。

結論的に、自分としては任天堂もSONYも戦略は間違っていない。自社の特徴・文化・哲学を継承してものづくりを行い、そのような結果が出た。任天堂が一枚上手だったのは、本来的に届ける人のために、スペック主義を止めたことだ。それぞれのユーザーは「スペックを遊びたいのか」「ゲームを遊びたいのか」の結論に基づいてハードを選んだかの結果だ。

自分はスペックを遊びたい派なので、そのハードが好きだということに気がついた。それが悪いとも思わないし、人それぞれだと思う。スペックを遊ぶということは、そのハードの本当の意味が分かる人しか遊べないという意味で人を選ぶ。だが、それがいい。

ハイスペックなゲーム戦争に振り落とされたユーザーを拾う任天堂の考えは、全ての人にゲームを遊んで欲しいという心の現われとして、分かりやすい。そうした心に惹かれて、多くの人は任天堂を選んだのだと思う。

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