マイクロソフトが一般の開発者のソフトを配布するとき

Webの成功図式をゲームに持ち込むXbox 360の戦略

Microsoftが、これまでコミュニティゲームのXbox LIVEでの配信に慎重だったのは、セキュリティや倫理を考えてのことだった。Microsoftの田代昭博氏(XNAグループマネージャ)は、XNA Game Studio発表当時「(自由な配信は)セキュリティなどを考えると難しい。自由に提供できる場を設けると、無法地帯になってしまいかねない」と語っていた。

 PCのように自由にソフトウェアを配信できるようにすると、PCと同じセキュリティ上の問題がXbox 360にも発生してしまう。また、XNA Game Studioでのゲーム開発には、従来のゲームタイトル開発の際に課せられる「TCR(Technical Certification Requirements)」の厳格な縛りがない。そのため、性的あるいは過度に暴力的なゲームを作ることもできる。

 GDCでは、こうした問題を解決するために、ゲーム作者の自己申告による暴力性などのレイティングを、コミュニティの中でレビュアーが相互に審査する仕組みを設けた。契約ゲームタイトルの場合はMicrosoftがTCRを審査するが、コミュニティゲームは民主的に審査して配信できる仕組みを作る。

コミュニティにてレーティングを縛る手法。これはこれで良い。

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