veohもp2p型の動画共有サイトだった

Vuzeばっかりプッシュするのも可笑しいので、最近、勢いが出てきているVeohのWebプレイヤーをダウンロードして利用した。結果としてP2P型の通信を行っていることがわかった。

一時期、第2のYoutubeなサイトは何かということが話題になったことがある。自分では、ニコニコ動画、Veohが第2世代のYoutubeと呼ぶに相応しいと思う。この2つにおいては、自分の周りのインターネットにあまり詳しくない友人が知っていたからだ。

Google Trends: veoh,ニコニコ動画,vuzeこの結果を見ると、一時期のニコニコ動画の盛り上がりはveohを凌ぐが、その後、ニコニコ動画が失速しveohが堅実に伸びている。

その分水点は何処か?

ニコニコ動画、著作権侵害のテレビ番組動画をすべて削除へ–放送局に申し入れというニュースが2008年3月11日に報道された。それ以前にも、その活動は活発化している。

Trendsのグラフとつき合わせる限り、そういった使い方が支配的だったのだろう。

そのVeohにはWebプレイヤーが存在する。胡散臭いので今までインストールしたことはなかった。このWebプレイヤーが存在しない限り、”元動画のダウンロード”と”30分以上の動画の視聴”が行えない。つまりは、この2つの機能はveohに負荷を与えるかもしれない機能で、それを軽減する何かがWebプレイヤーに存在している、ということになる。

そのヒントを得るために、今、インストールしてみた。

インストール中のファイルを覗いてみると、Qtフレームワークで構築されているらしいことが分かる。QtはWindowsライクな開発を行うことが出来るGUIのツールキットで、WindowsやLinux(Unix)、Macで使えるインターフェースを共通のソースコードで記述することができる。例えば、VLCというソフトウェアがあるが、これもQtを使っている時代があった。

VeohのWebプレイヤーの詳細情報では、Peerという言葉が出てきる。このPeerは、おそらくはP2Pでファイルをダウンロードするときのダウンロードリンクの送信元ノードの数だろうと推測される。この時点でP2Pを使っているだろう確証が得られた。自身がどれだけアップロードしているのかは表示されていない。

この時点で、Webプレイヤーなしでは”元動画のダウンロード”と”30分以上の動画の視聴”が行えない制限があることの理由が合点がいった。

元画像は200MB以上のファイルであり、ファイルサーバで簡単に配信できるレベルのものではない。また30分以上の動画もそうなのであろう。これらの大容量のファイルをダウンロードを行うためにはP2Pの仕組みが必要で、それを利用させるためにWebプレイヤーから利用できるようにしている。ファイルのダウンロードはWebサイト上でクリックすることでWebプレイヤーに伝えられ、行うことができる。

30分以上の動画の視聴については、veohサイト上で自然に見ることができる。もしかしたら、貼り付けられた動画(veohの動画はyoutubeのようにブログに貼り付けることが可能)に関しても自然に30分以上の視聴ができるのかもしれない。

動画をダウンロードしようとするユーザーは、veohのユーザーの中でも(おそらく)少数で、そのユーザーが帯域の8割方を消費してしまうのだろうと適当に考える。そのユーザーのために8割の回線帯域を利用できるようにするのは得策ではない。よって、P2P配信で、その対価をユーザー側にも支払ってもらうというやり方だ。これなら、veohは回線使用料をあまり払わなくて済む。

veohのほかとは違う点は、30分以上の動画であればwebプレイヤーを必要とする点だ。この30分以上の動画の場合、Webプレイヤーなしでもお試しで冒頭の5分間のみはプレビューできる。どうしても見たい動画であった場合は、Webプレイヤーを落とすユーザーは多いだろう。

Joostは、プレイヤーを落とさなければ映像を見れなかった。見れるか見れないか何があるのか分からないのにプレイヤーアプリケーションを落とすのは、ユーザーにとってコストが高い。それに対してVeohは、動画が登録されていることは分かっているし5分間のプレビューで内容を確かめられる。Webプレイヤーを落とせばその動画の全てが見ることができる。そういった説明的な部分でサイト構成が優れている。

このことがJoostとveoh,vuzeの違いではなかったのだろうか。さしものveohもtrendsの結果では下がっている。その下がり幅は丁度、vuzeの上がり方と奇しくも一致している。

vuzeとveohの違いは、オープンソースであるか、そうではないか、だ。

huluの流れも加えた観点で分析していくと、さらに面白そうだ。

(ちなみに、このTrendsの分析には流行の捏造が入っているので、暴いてみるといいかも。日本の結果を見るとveohとvuzeの認知度は低く、ニコニコ動画との相関性はそこまでは感じられない。)

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veohもp2p型の動画共有サイトだった への1件のフィードバック

  1. ピンバック: Veoh 見れないが話題になってるみたいですが・・・・ « chaoの絵日記

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