最近テレビが面白くなくなったと感じている場合、テレビ局側が面白い番組を作れなくなったと考えることは自然だ。かつ、視聴率を見ることで全体的にどれほど見ているのかが(視聴率調査を信頼するなら)分かる。
そう考える前に、”自分がテレビを見なくなった=テレビが面白くなくなった”のは何故か、考えると面白い。テレビが面白くなくなる理由はいくつか考えられる。予算をかけられない、製作陣が弱くなった。安易な視聴率獲得に走っている。
テレビがスポンサーありきな存在の場合、マーケッティング的にこうも考えられないだろうか。
「自分が、喜ばせられるターゲットから外された。」
テレビはスポンサーが広告宣伝費を費やすことで無償で見ることができるが、スポンサーとしては広告費によって、自社の製品・サービスが売れるようになることが目的だ。自社の製品が売れるためには、買ってくれる顧客に番組を見せる必要があるため、ある程度のターゲティングを行う。
そのターゲティングから自分が外されているという考えを今思いついて、面白いと思った。つまり、自分にその番組(とCM)を見せられても買わないのだ。
以前、トヨタの奥田氏がマスコミに報復してやろうなどの発言を行ったが、それはスポンサーとしてテレビCMに効果があるのか疑問視している点も含んでいると考えられる。
広告とはその時代によく売れる層に打ちたいもので、”CMになんか騙されないぞ”と常に考えているような頭のよろしい方には打ちたくないと考えられる(ちゃんとしたCMを作れればいいのだろうが)。そこで、ある程度、騙されやすい(ブランド志向・広告重視指向)な方が多い番組を作ろうとする。
よって、テレビ番組を見ていて「それ、面白くない」と思う場合は、ターゲットが変更されている可能性もあるので、素直に退場することも選択肢の1つだ。
最近の○○番組は面白くない!という発言を聞くことがあるが、自身が金を落とさない層と認定されているかもしれない。つまり時代の購買層から外れていっているのだ。利益を生まない層と認定されているので、面白い番組を見せる気がしない。
それを踏まえた上で書こう。
最近のゴールデンタイムの番組はどうかと思う。面白くない。見てもないが書いてみた。