軸がぶれない事と朝礼暮改の件について

過去に尊敬する技術者の方に重要なことは何か聞いたところ、「軸がぶれないこと」という回答を頂いた。この言葉について今でもよく考える。

自分の性格で言えば、軸がない、とよく感じるので、なおさらその言葉に学ぶことが多い。しかしながら、対立の概念と呼べるかどうか分からないが、朝令暮改を良しとする、朝令朝改であるべきという考えもある。

GoogleのCEO、エリック・シュミットによる経営哲学とは? – GIGAZINEでは、

「お前、クリエイティブになれ!と言われてもクリエイティブにはなれない」
「大事なのは間違いを認めすぐに修正すること」
「集団の方が個人より優れた判断が出来ると信じている」

朝令朝改でいいじゃないか。 – Number7110では、オリックス宮内氏が

「経営者は朝令暮改は当たり前だ。それどころか朝令朝改ぐらいでもいい。」

と言ったとされている。

反面、
日経ベンチャーonline ニッポンの社長へ: 「朝令暮改」社長がトップだと会社の末路が似てる件についてにて

 ところが、企業というのは面白いもので、良い社長の条件であるはずの「思い立ったらすぐ実行」とか「臨機応変に判断するのが得意」とか「部下に有無を言わせず統率できる」といった良い社長の能力を兼ね備える経営者が、時として単なる思いつき野郎に堕するケースがある。部下にとっては恐怖の「朝令暮改社長」である。

ともある。

経営者としてはともかく、命令をされる社員としては溜まったものじゃない。しかし、その社員の経営者批判もまた、面白いものだと感じている。例えば経営トップが軸がぶれないタイプであれば頭が固い、朝令暮改であれば思いつき野郎とののしられることになる。

正しい判断を行うためにはそれなりの調査期間や材料がなければならず、その判断は顧客の反応や時流の流れによる技術の進歩によって大きく変化していく。その変化を読みきって将来の計画を行うことは当然といえば当然だが難しい。難しいが、全社員と社外含め最高の人事で経営しているのだから、失敗は許されない。

この件については、どちらがより最適かという解はよく分からないが、条件付であれば、ある程度までは特定できる気がする。社会はある程度バラつきがあり、極端であるかバランス型であるか、その両方を内包しているか色々な形がある。

そういった視点で企業を見ることは楽しい。

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