消費の波が止まらない。特に格安という言葉は魅惑的だ。
2007年の格安PCといえばHP(ヒューレットパッカード)のML115G1(1万ちょい)、昨年2009年の格安PCといえばNECのExpress5800 S70/FL(1.5k)、この二つを過去にそれぞれ1つと2つ購入して、今、様々な場所で活躍している。これらの格安PCは昔から使い続けてきたPCよりもよく働いてくれている。
SC440、ML115G1、ML115G5、Express5800 S70/FL…これらの格安PCには価格以上の性能がある。
そして2010年を代表する格安PCは、富士通のTX100 S1(2万弱)だ。このPCのポイントは「静音」と「デュアルコアCPU」だ。ML115G1で体験した排気音はなかなか大変で、同じ部屋で眠れるものではなかった。そのためML115ではファンの交換などの改造が流行った。それよりも静かだったのがExpress5800 S70/FLであり、ML115以降のおすすめの格安PCだった。しかし時代の変遷とともに、CPUのパワーが(S70のCeleron 440では)足りなくなってきた。
そこで登場したのが、Pentium Dual-Core E5400を搭載して、かつ静音であるTX100 S1だ。実際に起動させてみたところ、確かに静か。カンに障るような高周波の音を出さず、低音で静かにそこにある。その理由は、CPUファンを搭載しておらず、巨大なヒートシンクを装備しており、そのヒートシンクの熱を排気ファンで排出する機構を持っているためだ。そのデメリットとして、マザーボードの換装は注意が必要だ。無理かもしれない。またサウンド機能がなく、グラフィック性能は貧弱だ。そのため普段使いのPCとするにはサウンド機能を追加し、グラフィックカードを使いする必要がありそうだ。
ML115やS70のCPUをそのまま使い続けてきた。その身からすると、Pentium Dual-Core E5400のスピードには十分満足している。サーバ機としては大満足だ。満足できなくなったら同じソケットのCore2Duo Q9400あたりに換装するといいと考えている。
またS-ATAケーブルが始めから4本付属しているなど、嬉しいサプライズもあった。ないと困るんだ、これが。