何処に居るのかは別として。…この手の製品は初めて手にするので知らない箇所も多いかも。
初めて手に持ったときに、「重い、これは重い」と重軽石(石を持ち上げて軽いと思えば願いが叶う逸話)の試練を感じる。使っていくと、重さをそれほど感じなくなってくるが、腕がだるくなってくる(一晩経って軽い筋肉痛か?)。
説明書は紙1枚。まったく使い方が分からない。共有フォルダのように簡単にファイルの移動はできない?
Wi-Fiは云われている通り受信感度が低い。PCで受信感度が半分くらいの距離で利用しようとしても不可。部屋ごとに無線AP置くんですか?とは云いすぎとしても、壁3,4枚ごとにAPを設置する必要がありそう。後に改善されるのかどうかは分からないが、ソフトウェアでどうこうなる問題とは思えない。
液晶は綺麗だ。だけれども、Youtubeを普通に見ようとすると、アプリ側では720pな動画がどれなのか分からない―現時点で私が見つけられていないだけかもしれないが―ので、粗い動画ばかり見ることになる。これの対象ユーザーは動画の中身が重要であって、画質は気にしないのだろう。加えて油断すると自分の顔が映るので悲しいが、良いタイミングで現実に引き戻される。
キーボードは思ったより打ちやすい。が、記号と数字は腹が立つ。
アプリ全体は、対応しているものでないと画面が小さくなってしまう。その現象は耐え切れないものなので、数万のアプリが対応していると云われようが結果的に数種のアプリが使えますよ、であることに変わりは無い。現時点でも有力なアプリは対応しているものが多いので、困ることは無い。
電子書籍は使い込んでいないので分からないが、縦書きの日本語を試しに読んでみても違和感は無い。漫画は使いやすいビューワとセットじゃないと辛いんじゃなかろうか。純正のアプリがもっとも使いやすい気がする。
ゲームは悪くない。PC向けのブラウザゲームやFlash(タワーディフェンスや農園栽培)的なゲームとは相性が良い。3Dゲームは微妙。一番売れている車ゲーをやってみて感じたが、3DゲームはPS3を持っている人間がいまさらやる気になれない。
マルチタッチは本当に使いやすいのかどうか分からないが、使い方の訓練は必要だ。チュートリアルが欲しいくらい。電源の場所も音量の場所も使って覚えろな感じ。初見で使いこなすのは難しいのだな、と。マルチタッチの操作としては各アプリは使いやすい。RDPでWindowsに接続するとして、マルチタッチで操作したいかというと別で、不快感しかない。
動画はh.264の1080p的な動画は純正アプリでは無理。公式アプリで一番売れているreaderなら見られる。DLNA対応のものも提供されていて、ネットワークを通して見ることができるが、よく落ちる。公式No.1アプリの方が一度ダウンロードすることが必要だが、勝手が良い。1080pもコマ落ちなく見られる。すごい綺麗。
Safariは、マウスカーソルと指のアイコンが出てこないので、どこがリンクか分からない。検索語を入れる場所で、途中から編集するのが辛い(もしくは方法が分からない)。またFlashに対応しないのは個人的に辛い。Flashに依存するサイトを使っていない人は大丈夫。
まとめ
個人的に使えると思っている用途は電子書籍>Webブラウジング>動画の3つ。
日本における電子書籍の流れが悪いことを考慮すると、既に存在する分厚いPDFを見たり、本を買って自分でスキャンしてepubなりPDFなりに変換して見たりする覚悟がなければ、多くの一般の人の利用価値は薄いだろう。と、一晩たった今、感じている。
リテラシー低い層がブラウジングができるのか否かについては、程度にもよるが、50歳あたりが利用できるかできないかの割れ目だと思う。それ以上だと、小さい字が読めず、またリテラシーが低ければどのタイミングで大きくするべきか、どのリンクが押せるのかがまったく分からないので、詰む可能性が高そうだ。特定のページの一面を見ることであれば可能そうだ。低リテラシー層は、専用のアプリを作って救うことを考えたほうが良いはず。
動画についてはかなり良いと思うのだが、それを持ち歩くかどうかは疑問。テレビ放送を自宅からストリーミングして、見られる状況を作れれば、使うかもしれない。
ともかく文化に触れて間もないので分からないことが多い。また後で評価について考えてみようかと思う。