メモ。
タイトルも分かりにくい。
例えば、ジブリがプロの声優を使わずに芸能人を使うことについて批判されることがある。このような事柄について出会ったとき、①その作品が稼げているのか②誰を対象ターゲットにしているのか、を考えるようにしている。
というのも、「自分が、喜ばせられるターゲットから外された。」ことに気づいたからだ。それは最近テレビが面白くなくなったと感じている場合の別の角度の考え方であり、結局のところ、有力な購買層とみなされていない、ということだ。がっかり。
例えば任天堂DSなどの製品を見て「子供騙しだな」と思うのは勝手で、それはターゲットから外れているからだ。NDSは一般ユーザー、ライトユーザーの裾野を広げて稼いだ。事実だ。最近の事例では携帯向けゲームも、よく出来ているらしい。知らん。
ジブリの作品にコアユーザーが求めるものは過去と変わらない名作であることであり、世界で売れる製品であることであり、自身が感動できる作品であることだ、と思う。ところが毎回、声が変、確かに感じる。これはプロの声優ではなく、芸能人を使っていることからそう考えるのは自然だ。
しかしながら、ジブリがターゲットとしているのは、主人公の姿かたちからしても、少年少女、もしくはライトユーザー層であり、声が変だ、とか感じない層である。彼ら一般層へリーチできるのはニュース番組やバラエティ番組であり、それらへのつながりが強い芸能人を活用することで効果的に宣伝できる。一般層へのリーチが出来なければ、その世界への広く大きくヒットさせることが出来ない。その世界への入り口が閉ざされていれば、新たなユーザーは望めないのだから、顧客は減っていくばかりだ。
だから、何故それが必要なんだ?と思われても、それを実行する必要がある物事が存在する。
近い例で言えば、ニコニコ動画がクラブ会場のベルファーレを買い取ってニコファーレを建築したことだ。これは既存のユーザー向けというよりは、新しい技術や舞台設営を使って新しい演出をやってみたい層(どういう層だろう?バンド?演劇?DJ?一般層には遠い?)を通じて、ニコニコ動画内へのコンテンツへのアクセスの経路だったり、色々なつながりを提供して行こうという戦略なのだろうな、と。エンターテイメント寄りの一般層を取り込む。
コアユーザーやリピーターを相手にする企業と、一般層やライトユーザー層を相手にする企業と住み分けがある、と。んで、コア層への訴求効果の高い製品ばかりヤってると、本当にどうしようもなくなるよ、と。
もちろん、当面はコアユーザーと共にがんばっていって、コア層もライト層も両方とも満足させる作品だったり製品だったりが作れることが本当の幸せだ。
しかしながら、そのような大逆転は計算して打てないので、層を絞る。絞った結果、住み分けが生まれる。その住み分けの結果、過去の名作を飛ばしたメーカーがライトユーザーに傾倒したとき、コアユーザーから批判・不満が噴出する。だけれども、彼らは市場の規模を一般層を取り入れようと努力している。それは大事だ。
昨今、信じられないほどスマートフォンが売れている。それも一般層を取り入れた結果で、大きくなった市場で、どのメーカーもスマートフォンに参入できている(売れているかどうかは別として)。それは喜ばしいことだ。スマートフォンが出る前のLinux Zaurusで戦っていた時代が嘘のようだ。
ということで、最近は、「売れているけれど叩かれている」炎上製品・炎上サービスが気になる今日この頃です。
(で、コア向けやりながらライト向けをやるのは批判を受けやすいのでブランド分けたり別会社作ったりサービス名分けたりがよろしいと思うのです。)
(あと、コア向け、ライト向けの製品バリエーションは作りすぎるとあれなので、大小2つか、大中小3つくらいに抑えてもらえると、買いやすいです。正直、ONKYOのAVアンプはバリエーション多くていいなーと思う反面、現場は大変だろなーと)
追記
初音ミクの声はプロの歌手に比べたら違和感ありありだが、それが問題だろうか。すなわち、自分は歌声に関しては機械音声に耐えうる許容だ、ということだ。そのようなユーザーが育てに育て、今は大きなムーブメントになっている(らしい)。
聞く人によっては違和感があっても、それで満足する人はたくさん居れば、それでいい。それが奥深い世界への入り口になる、ということだ。初音ミクとその楽曲が何の入り口なのかは知らんけど。