神尾寿のMobile+Views:UQ WiMAX、その可能性と課題 (1/2) – ITmedia +D モバイル
「(UQ WiMAXは)スピードが速いだけではない。SIMカードがないので契約手続きが簡素化でき、電話番号がないのでユニバーサル料金もかからない。(無線LANのように)ダイヤルアップ処理なしで手軽にインターネット接続ができる」(田中氏)
ああ、そういえばそうだった。公衆無線LANもSIMカードがない。あれ?なんでSIMカードが必要なんだ?
特に“SIMカードがない”ことは、内蔵モジュールを展開する上で有利だ。チップそのものの小型化・簡素化ができるだけでなく、内蔵モジュールを搭載する機器を設計する際にも、SIMカードの着脱を意識せずにすむ。すでにインテルがノートPC向けのモバイルWiMAX内蔵モジュールを開発しており、「今後は無線LANチップと併用する形で、ノートPCへのモバイルWiMAXチップ内蔵が進んでいく」(田中氏)ことが考えられる。さらにMIDやUMPC、ポータブルゲーム機やデジタルカメラ、家電などコンシューマー分野からはじまり、将来的には自動販売機やエレベーター、駐車場管理システムなどBtoBの組み込み市場まで「エリア拡大と連動しなければならないが、内蔵モジュールで組み込み市場も積極的に狙っていく」(田中氏)。
今までのキャリア(3G,PHS)では、SIMモジュールの小型化が最終課題になっていた気がする。特にウィルコムのSIMモジュールは酷かったような。
インテル陣営がノートPCに標準でWiMAX搭載するのは、ほぼ決定的じゃなかろうか。UMPCメーカーはWiMAXや3Gセルラーを採用しなくては道は無いなことを書き出されるのは嫌だけど。
だからといって、携帯ゲーム機にWiMAXが搭載されるか?と考えても、無線LANが限界だろうと思う。WiFiとWiMAXを同じチップで実現するモジュールが出てきて、単価が下がったら、どうなるか分からないかも。
携帯ゲーム機でもリアルタイムのオンライン協力プレイ、対戦プレイの魅力が高まってきているので、WiMAXのQoSに対しても付加価値が付けられそうな。QoSに金を払ってもいいと考えるゲーム機ユーザには、現状のDS・PSPのネット対戦を積極的に使っているユーザが年を取ったとして2〜3年後くらいまでは期待できそうな予感がある。
だとすれば、携帯ゲーム機に無線LAN併用のWiMAXモジュールが乗っていても、おかしくはないんだろうなぁ。