今日、思いついたこと。
HDDレコーダーの登場によって現在の形の時間軸を中心とする番組表は過去の物となった。
HDDレコーダーの登場
HDDレコーダーの利用者は口々にこう言う。見たい番組は録画予約し、見たいときに見る。それが快適である、と。
HDDレコーダーに番組を録画しておけば、自由な時間に見ることができる。またCMもスキップすることが可能。聞きづらかった箇所を戻ることもできる。つまらなければ飛ばし見することで時間の節約にもなる。
番組表と時間軸
そう考えると番組表とは何なのだという話になる。番組表は、「今、何の番組をやっているのか」「いつ、何の番組をやっているのか」という利用方法が多いはず。その利用方法に最適化するために時間軸とチャンネル軸を中心とした表形式による表示方法を採用してきた。
特に「いつ、何の番組をやっているのか」という利用の場合、放送時間を忘れて見逃すことが多々ある。しかしHDDレコーダーの時代になると、一度録画しておけば放送時間はコンテンツがダウンロードされる時間に過ぎない。視聴者は、放送時間を過ぎた後にコンテンツを見る。そう考えるとHDDレコーダー、番組表にとって時間軸は現在、意味消失しているように思える。
あたらしい番組表
そういった流れの1つとしてTOSHIBAのHDDレコーダーに搭載されている”録画予約した番組を番組表サイトに通知するサービス”が挙げられる。多くのユーザーが予約している番組は、今後のユーザーも録画するだろうというモデルに基づくシンプルさだが、”ランキング”は誰もが望む機能である。
まず、利用者の属性を評価し、利用者に合わせた番組表示からEPGに誘導することこそが現在の番組表に求められることではないだろうか。すなわち、Amazonのアフィリエイトのように、Blogの脇にでも、”貴方の見たい番組はこれですか?”と表示できるようなシステム(と資金回収できるビジネスモデル)があればいいと思う。
さらにblogでもEPGコードを公開して録画を促すようなモデルがあると便利かもしれない。公開されたEPGコードから自宅のHDDレコーダーにアクセスして録画を行う。録画リストを公開し合って、相互的に利用できるようにする。そうすることで、同じ趣向の人同士なら同じコンテンツを保存できるし、イレギュラーな放送時間で録画し忘れたということもなくなるのではないか。そのためには番組表自体がXML化されたDBとなるなり、使いやすくならなければならないだろう。
まとめ
HDDレコーダーの登場によって時間軸を中心とした既存の番組表は姿を変えるべきだ。今、何の番組をやっているのか探すという意味において番組表は残ると思われる。しかしながら、番組表の利用方法のトレンドは変化するべき時が来ている。
自分の経験からすれば、”少し興味があるが見ない番組”を見ない理由は、ひとえに録画予約が面倒だからに尽きる。しかしながら友人知人、多くの不特定多数が見ていると分かり、かつ1クリックで録画できるとすれば、録画しやすくなる。HDDレコーダー事業者は差別化として、この方向性を攻めるべきである。