認証サービスの作成は、インターネットであろうとイントラネットであろうと面倒で、かつ、それを利用するユーザは機能ごとにパスワードを覚えていかなければならない。
それを解決するのがOpenID思想である。面倒な認証サービスの作成が必要なくなり、かつ、フラットなサービス連携が可能になるので期待が大きかったはず。
そういった利益が大きければOpenID側へ駆逐されていくはずなのだが、OpenID側へ移行している向きが見られない。一度、認証システムを作ってみるとわかるが、自前で認証サービスを準備するのは、かなり面倒だ。だが、一度構築できてしまうと、それはそれで安定するので移行しないのかもしれない。また、サービス間をフラットでサービス連携する利益というものが提案されていないのもあると思う。
例えば、iGoogleのポータルに認証サービスが必要なポータル、例えばmixiなどを組み込めるようになれば、利用者には利益があるように思えるのだが、mixiとしては自社のポータルに呼び込めなくなるので、収入源である広告を見せられないという別の問題が出てくる。
広告ごとユニバーサルサービスする必要があるということか。
(広告ブロックというCMスキップと同等の機能をあるソフトが持っていた気がするのだが、今はもう、利用されないのだろうか)